旅するシトロエンC5ワゴン、燃料ポンプからのガソリン漏れを修理
武田モーターサービスの武田です。
街乗りに長距離の旅行にと活躍している初代シトロエンC5ワゴン。
日頃からオーナー様が愛情を注がれているこのC5ですが、「室内にガソリンのにおいが充満している」
ということでお預かりしました。
原因はというとお約束の燃料ポンプ。樹脂製の部品に経年劣化でクラックが入ってそこから燃料が漏れていました。
実はC5やC3などの燃料ポンプに関しては以前にリコールが出ていたのですが、残念ながらこの個体は
その範囲から外れていました。ですので、かわいそうですが同様のトラブルが起こっても自費での修理になってしまいます。
燃料タンクは後席の座面の下にありますが、燃料ポンプにアクセスできるのはフロアに開けられたメンテナンス用の穴からだけ。
樹脂製の燃料タンクに差し込まれたポンプは同じく樹脂製のリング状のナットで締め込まれています。
ダメになった旧い燃料ポンプを取り外して、新品に交換します。
・・・といってしまうと非常に簡単な話のようですが、実際に作業してみるとそうはカンタンにはいかないものです。
長年に渡りガソリンにさらされ続けた樹脂やゴム部品は元より膨らんでしまい、微妙に寸法が変わってしまっています。
ですので、新品のゴムパッキンや樹脂製リングナットと燃料タンク側とのフィッティングが微妙に悪いのです。
リングナットのネジ山がタンク側になかなか噛み込まず、油断しているとパッキンがズレてしまったり・・・
・・・と一筋縄ではいきません。しかも開口部が狭いので手や工具も入りづらく、力も入れにくいので、作業がし辛いんですね。
多少、手こずりましたが、しっかりとリングナットを締め込み、配管類を接続、無事にエンジンも始動しました。
最後に試走して燃料の漏れがないことを確認すれば作業完了。
オーナー様に作業完了をお伝えしたところ、ものすごい勢いで来店されました!
よっぽどこのC5に乗れないことが我慢できなかったのでしょうね〜
大変お喜びいただけました。
武田モーターサービス
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