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ディーラーなら全損判定 958型ポルシェ・カイエンのフロント破損を修復


トリニティの小平です。

フロント周りを破損した958型ポルシェ・カイエンをお預かりしました。

山道の下りでコーナー手前の緊急待避所に突入してしまったとのことで、

エアバッグこそ展開していませんでしたが、フロント部を下側から強く突き上げられ

思いのほかダメージが広い範囲に及んでいました。
 
 


最近のクルマはポルシェに限らずフロント周りが潰れることで衝撃を吸収、乗員を保護する構造になっているため、

前回りをぶつけると大きく破損、修復が困難であるといえます。

そのように修復が困難な上に、現行モデルでないことなどもあって、ディーラーさんでは『全損』を宣告され、

そのクルマを下取りに別のクルマへの乗り換えを勧められるケースも多いですね。
 
 
今回のケースでは、オーナー様から「なんとかこのクルマを直すことはできないでしょうか?」とご相談いただき、

幸いにもエアバッグが展開していなかったこともあり、修理をお受けいたしました。

もし、エアバッグが作動していた場合、エアバッグユニット以外にも内装やハーネス類の交換も必要になり、

これを修理することは現実的ではなくなってしまいます。
 
 
まずは破損したバンパーやボンネット、フェンダーなどの外装パーツなどを取り外し、変形したモノコックを

正しい寸法に修正します。その過程で押されて変形の酷かったコアサポートも交換しました。
 
 
バンパーとコアサポートに押され、ラジエーターやファン、ドライブベルトなども破損していたので、

同時にこれらも修理と部品交換を行いました。鈑金塗装に関する作業は私がひとりで行っていますが、

メカの修理に関しては私が長年信頼しているメカニックに任せていますのでご安心ください。
 
 


そして写真はメカニカルな部分の修理もほぼ終わり、交換したボンネットやフェンダーを仮付けしてみたところです。

各ボディパネルがキチンと取り付けられるかを確認したら、パネル間のクリアランスを調整した後に再び取り外し、

塗装の工程へと進みます。
 
 
思い入れのある愛車を、そう簡単には廃車にはしたくないという方は

お気軽にトリニティまでお問い合わせください。