新型アルピーヌA110 ステージ1メンテナンス/電気の流れを効率化
レッドポイントの赤座です。
新型車種のアルピーヌA110にステージ1メンテナンスを施工させて頂きました。
新しい車種にステージ1を施工するときは、その車のメイン系統の電気の流れを
検証するという意味も有り、通常の作業と比べると倍程のお時間を要します。
検証は非常に大切で、特に今回の様にフロント搭載バッテリ~リヤエンジンとなると電線の経路が長く、電圧ロスを誘発し易いですから、最短で高効率な結線をするにはどうすれば良いか?を考えます。
重量配分への拘りがよく感じ取れるのが、このバッテリの搭載位置です。
できる限り前側に、でも極力センターに。
その代償として、バッテリに到達するまでの分解物が多いです。
流石はフロント搭載バッテリです。アースポイントが非常に多いのに驚きます。
つまり、母体となるアースを増やして、効率よくリヤ側まで導こうという事です。
こうやって見ていると、そのほかの部分も気になります。
エアコンガスは134aなんですね。
バッテリトレーの下側に誇らしげな「ALPINE」専用パーツの証です。
バッテリターミナルのマイナス側は電流監視パーツが備わりますので
ターミナルの交換が出来ません。プラスは問題無く交換可能です。
赤色に見えるのは、導通をよくするスプレーを塗布している為です。
また、酸化防止効果も高いです。
電気系統整備専用の工具を適材適所に使用します。
後ろ側がメインの作業場所となります。
ボディ~サブフレーム
サブフレーム~エンジン
サブフレーム~トランスミッション
と複数のアースを取り付けます。
考え方としては、母体~次の母体へ、そして又その次へ。
母体を増やしていくのです。
高効率に強化できました。
作業後は、アンダーカバーで覆い尽くされますので、何も見えなくなります。