フェラーリ328GTB リアフードや塗装の経年劣化をリフレッシュ
トリニティの小平です。
ネオヒストリックとしての風格が出てきたフェラーリ328。
この年代のフェラーリをこれからもずっと良いコンディションで
維持していきたいというオーナー様も多く、外装のリフレッシュを
依頼されることも増えてきました。
この328GTBのケースでは、あまり乗られていないこともあり、
基本的な塗装の状態は良好でしたので、オリジナルペイントを
極力活かしつつ、コストを下げるためにボディ上面、とりわけリアフードを中心に
耐食・腐食したパーツのリフレッシュを行います。
エンジンフードはエンジンの熱や日光の影響で塗装の劣化が進みやすい
部品ですが、とりわけ、黒く塗装されたフードグリルやルーバーの劣化が
目立ちます。このクルマに対するオーナー様の愛情や、今後10年、20年後と
経過した後にも美しさを維持できるクオリティを考えると、マスキングでの
塗装は選択肢から外れ、それぞれの部品を取り外して個別に修理、塗装します。
ちなみにこの部品、ボルトナットではなく、リベットでカシメて取り付けられているため、
分解には非常に気を遣います。腐食して脆くなっている部分もあるため、慎重にリベットを
ドリルで揉んで除去し、曲がりや変形を矯正、腐食部分を修理してから塗装を行います。