3代目ルノー・ルーテシアRS 新規車両の点検で分かることは
レッドポイントの赤座です。
最近は本当にご新規様からの点検についてのご相談を多く頂いています。東海3県にとどまらず、多方面からのご相談を頂く事も多々あり、ありがたい限りです。永年連れ添った車のご相談や、中古車を購入し1年以内のお車など、条件は様々です。
車を購入後のメンテナンスを、当社で行おうと考えて頂いているお客様が多く、点検内容と結果に期待を持ちご来店頂いています。ルーテシア3RSはここ数年で激増している車種のひとつでして、過去に106S16を大量に診させて頂いていた頃の様な状態になりつつあります。豊富な数の整備をご依頼頂けると、ノウハウが自然と増えてきますのでその車種に強い工場になるのは事実です。お客様あっての工場の成長とも言えます。
本日も、3代目ルノー・ルーテシアRSのご新規様点検をご依頼頂きました。
エアーエレメントは、暫く交換されていなさそうな見た目です。紙製のエレメントは、派手に汚れていなくても湿気を含んでは乾いてといった状況になるため、紙の密度に変化が起きるため空気の流れはそれと共に悪くなります。
スパークプラグを点検すると、中心電極が減っているのが分かりました。
先端はもっと尖っているのですが、その尖った箇所は消耗して無くなっています。
電極ギャップを測ると、1.2mmと消耗の度合いがよく分かります。
ルノースポールエンジンは、点火プラグの管理を怠ると顕著に調子が悪くなります。
クーラントの不凍温度を調べると、-40°でした。クーラントの濃度が濃すぎる様です。
クーラントの濃度は、使用する地域により細かく調整する必要があります。濃すぎる場合は、冷却効率の低下に繋がります。
ブレーキフルードの状態は、想像していたよりもよい状態でした。
エンジンオイルはレベルが少なく、補充の必要な状態でした。
サスペンションテストにおいて、最近よくある路面粘着率の低下が浮き彫りになりました。
おそらくフロントアッパーマウントの極端な劣化が原因でしょう。いつものパターン以上に落ち込みが激しいですのでもしかするとダンパーの性能低下も発生しているかもしれません。
タイヤには、アライメント値が原因と思える偏摩耗が現れていました。
内側が極単に減っているので、タイヤの交換時期が早まってしまいます。改善が必要です。
BOSCH KTS診断テスタとの併用で、ステアリングアングルの点検を行いました。
画像の状態は、ハンドルを少し左へ切った状態です。電動パワステは、直進状態でのキャリブレーションが必須なのですが、キャリブレーションの実行されている角度が画像の角度です。実際の試運転ではステアリング位置がほぼセンターで真っ直ぐ走りますので微量にズレが生じています。
ライトの光軸を確認すると、随分と上を照らしていました。
適正な照射角度に補正しておきました。
この他にもリフトアップ・下回りの点検も行い、レポートを仕上げて行きます。
点検の結果をまとめると、以下の様な伝票の出力となります。
点検は完全予約制とさせて頂いています。まずはメールか、お電話にてご相談下さい。