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エンジン不調のいすゞ・ピアッツァ コンピュータか? 配線か?



羽鳥鈑金塗装工業所の羽鳥です。
レッカーで運び込まれてきたのはなんといすゞ・ピアッツァ!
ここのところエンジン不調ということで、かかりつけの整備工場で診てもらっていた
とのことでしたが、症状が再発、エンジンが始動せず、工場はお休みで・・・
ということで、急遽レッカーで当社へ緊急搬送されてきました。


「無理はしないでくださいね。もしダメなら主治医の工場に明日以降運びますので・・・」
とお客様。大丈夫です。ワタクシ日頃より無理しかしておりませんので・・・

と、冗談はさておき、すでに主治医の工場で手は尽くしてある、
ということで次は救命医がなんとかいたしましょう。
 
 


年式と症状から考えると、まずはコンピューター(ECU)があやしい・・・
ということで診ていきます。


このぐらいの年代のクルマではECU基板の『ハンダ割れ』がよく起こります。
ほうほう、ふむふむ・・・とよくよく眺めてみると、見つかりました。
配線がつながるカプラーが基板に取り付けられている部分の
ハンダに何カ所かわずかなクラックが入っています。
 
 
ハンダを修理して、ECUを組み付けてエンジン始動してみます。
『ボボボ・・・』とエンジン始動するも、調子はイマイチ・・・
その後、いろいろな悪条件をかけて点検するも原因がわからず・・・
 



しかし、運転席足元の配線を探ると、調子が変わるときが時折あります。
水が浸入したような『垂れ跡』も見逃しません!


問題は配線カプラーの部分で起こっているのか?
確かにこの辺りをガチャガチャやると、調子が変化します。
カプラーに刺さる線を一本ずつ診ていくと、
少しずつエンジンの調子が良くなったり、悪くもなったり・・・
 
 


やはりカプラーの部分があやしいですね。
そこでm配線止めのピンを抜くと・・・そこが腐食しているのか、
緑青(ろくしょう)のような粉を吹いています。
電気の流れは目には見えませんが、こうして配線腐食の粉で見えることもありますので、
このようなチョットしたところも見逃さずにチェックしていきます。


で、配線を一本ずつ抜いて確認・・・と地味な作業を繰り返します。
一通りの配線を点検・清掃した後に、もう一度エンジンを始動してみます。
 
 


『ボボボ・・・』う〜ん、少しは良くなっているけど、イマイチな感じ。
マフラーからはエンジン不調の証拠でもある黒いスス煙が出ています。
人間に例えると『下痢』みたいなものでしょうか。
ということはそんな『下痢』の時には、食べ過ぎ? 腸内環境の悪さ? みたいな原因があるように
クルマの不調にも何らかの原因があります。こうなると、一つ一つ原因を探していくべく、
他を追うことにしましょう。

そんなにね、甘くないんですよ、クルマの修理ってのは・・・
というわけでがんばりましょう。

羽鳥鈑金塗装工業所

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