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ボルボV60が熱中症? ファン&制御モジュールを交換 事情に合わせて中古部品も活用

羽鳥鈑金塗装工業所の羽鳥です。
毎日暑いですね〜
ヒトもクルマもオーバーヒートしちゃいますね。

そんな中、「走行中に『エンジン高温危険・直ちに停止せよ』と
警告が出て、オートマのギアも変速しなくなった」と緊急レッカーでボルボV60が搬送されてきました。

たしかに試走してみると、10分ほどで『高温注意』が表示されます。
いわゆるオーバーヒートですね。
 

エンジンルーム内のラジエーターファンを見てみると、
ファンモーターがホコリが入りにくい密閉式ではなく、開放式だったので
「ためしにちょいと清掃してみるか?」ということに。
 

真ん中にあるファンモーターにゴミでも溜まっているのだろう、
と高圧エアーでブローしてみました。とはいえ、普通は修理として
こんなことはしませんよ。もうこの時点でモーターの交換は決定していたので、
あくまでも、ものの試しに・・・です。

そうすると、わずかに火花を散らしながら、モーターが元気よく回り出しました!

・・・が、これで納車してはいけません。
またすぐにこのファンは動かなくなって、出戻ってくるのは間違いありません。
 
お預かり時、お客様に症状を伺ったところ
「1〜2ヶ月前に何度か『高温注意』が出たけど、その後問題なく乗れていたので、
そのまま乗っていましたが、やはりダメでした・・・」とのこと。

そう、壊れかけの扇風機と同じ、『叩けば動く』的な感じで、走行時の振動などで
なんとか冷却ファンは回って、乗ることができていたのでしょう。
そして、ここのところモーターの限界が来て、冷却されなくなってしまった、
と、こんな感じでしょうか?
 
 

以前にも同様にフォード傘下時代のランドローバーで同様のトラブルがありましたが、
今回もやはり、冷却ファンとそのコントロールモジュール(コンピュータ)の
故障とみられます。ちなみに、ランドローバーではファンとモジュールがアッセンブリーで
約16万円でした。今回のケースでも新品のファンは10万円ほどするらしいです。

そこでお客様にご相談。
お客様曰く「このボルボは今年の初めに10万キロ超えのクルマを『現状渡し』で安く手に入れたもの。
でも6月に車検を取ったばかりなので、まだ乗れるなら乗りたいけど、修理代が気に・・・」とのこと。

そんな事情ですので、『では、新品ではなく、程度の良い中古部品を使って直しますか?』とご提案。
こちらのお客様とは15年以上のお付き合いで、以前はボルボ240にも乗られていましたので、
このあたりの事も、リスクを含めてご理解いただける、そういったお客様でしたので、
中古部品の使用をご提案させていただきました。
 
 

お客様のご理解もあり、中古部品を手配。
届いた部品を交換します。
 

もちろん、見覚えのあるこの部品、ファンコントロールモジュールも交換しますよ。
 

で、取り外した古いファンをバッテリーにつないで回してみました。
しばらくすると、だんだん回る力が弱くなっていき・・・
最後は息を引き取りました。もはや虫の息だったようですね。
 
作業が完了した後、試走を行い、問題もなかったため、最後にエンジンオイルを交換して
無事に納車となりました。今回はご利用、ありがとうございました。

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