かつて手がけたLOTUS-MF01 再生産へ向け企画進行中
MT-DRACOの高田です。
こちらはすでに販売終了となっている、HKSのロータス・エキシージ/エリーゼ用マフラー、LOTUS-MF01。
余談ですがこのマフラー、今を遡ること十数年前、
古巣のHKS在籍中に、渾身の情熱と熱意にて企画開発した、
当時の生きた証ともいえる思い入れ深い作品なので、再生産の可能性を模索中です。
ありがたいことに、このMF-01、ウワサを聞きつけたユーザー様が
ご自宅のリビングに飾っておられるものを、しばらくお借りすることができました。
歯切れ良い乾いた音質の要ともいえる、筒状のレゾネーター。
雑味の原因となる低周波領域を打ち消しまして、
心地よい揺らぎ音と、ビッグバイクのようなマフラーサウンドを演出してくれます。
開発当時、机上の計算ではわからない、その効果を確認するために
何回もレゾネーターの容量と装着位置を探る・・・
数え切れないほどにモグラ叩きのようなトライをしたのが今では懐かしいですね・・・
触媒側との差し込み口の均等に力が加わる取付け方法。
マフラー本体との取付け部分に設けた軽め穴。
使用されているステンレスSUS304素材も、開発当時マフラー用としては1.5mm厚が
基本的な規格でしたが、このMF-01では当時としては珍しい1mmと1.2mmを採用。
このマフラーのためだけに部材を手配するのにとても苦労した記憶がありますが、
10年ほどして、一部の量産市販品マフラーにも使用されるようになりました。
そして、テールエンド部の分割。
この仕様は車両の個体差を想定して、上下方向のアジャストを可能にする工夫です。
実質的な出口部分のパイプサイズはかなり細いと感じるかもしれません。
音質最優先なら、実はシングルの細いテールエンドが一番良いのですが、
如何せん、見た目が貧弱になるので、あえてのツイン出しにしてあります。
メインマフラーとのつなぎ部分。
通常ではフランジ接続の部分です。
ステンレス無垢材から削り出したGカップリング仕様で、
この接続方法は過去に例のない特殊なものでした。
コストはものすごくかかりますが、軽量になるのと
接続部分の外観が非常にスッキリするのがメリットです。
その単体重量、レゾネーター付きにもかかわらず、7.6kg!!
HKSに再生産の可能性を打診してみましたが、
どうやら当該マフラー生産のための治具や金型などはすでに廃棄処分済みとのこと。
この時点で普通は再生産を諦めるものですが、
なぜか、古巣HKSとこのマフラーの継続生産に関する契約書を
正式に取り交わしました。
ここから先は、ロータス・エリーゼ/エキシージ乗りのクルマ趣味人様からのご要望が
今後の将来を決めるといっても過言ではありません。
新規の企画開発となるので、開発経費と治具・金型制作費などを考慮すると
かなりのハイリスクな案件ですが、現在、開発が進行中です。
仮称『LOTUS-MF07』にご興味ありましたら、お問い合わせください。
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