プジョー306マキシ リアの足まわりを徹底整備 右スイングアームに段付き摩耗
こんにちは、レッドポイントです。
リアの足まわりのメンテナンスを承ったプジョー306マキシ。
左側の作業はそれなりに順調だったのですが、やはり何か起こるものです。
これもそのクルマの個性なんだといつも思いますね。
左側では問題の無かったスイングアームベアリングとシャフトでしたが、
右側だけシャフトに段付き摩耗を確認しました。
こちらがプレスでシャフトを抜いたところです。
おわかりでしょうか。 シャフトに筋状の彫りがあるのを。
これはニードルベアリングの摺動部に付いてしまった段付き摩耗です。
規則正しいスジが付いているのは、当たっている相手がニードルベアリングだからですね。
用意良く新品のシャフトを在庫していましたので、サクッと組み替えを行いました。
シャフトが悪いということは、その相手のベアリングの状態も良くないということ。
ベアリングプーラーとスライドハンマーの組み合わせで引き抜いていきます。
ベアリングの奥側に引き抜きのアダプターを上手く引っかけて、
工具がベアリングに対してズレないように集中しながら、
勢いよくスライドハンマーで引き抜いていきます。
この作業は、上手く抜ける時とそうでない時の差が激しいですね。
今回はとてもスムーズに抜き取りが完了しましたので一安心です。
これが抜けない時は非常に厄介でして、ベアリングをリュータで削り嵌合力を抜き、
最終的にはベアリングを破壊して抜き取ることになります。
クロスメンバーチューブ内を清掃し、新しいベアリングを組み付けます。
スイングアームを組み付け、トーションバーの調整を行い、ブレーキキャリパーを取り付けて・・・
と思った矢先、妙にキャリパーのダストブーツが膨らんでいました。
少しめくってみると、ブレーキフルードがダラ〜っと流れ出てきました。
一筋縄ではいかないですね。だからやり甲斐も出てくるものですが
どんな方向性で修理するかを考えます。