プジョー306マキシ リアの足まわりを徹底整備 ブレーキキャリパーを交換
こんにちは、レッドポイントです。
リアの足まわりの徹底整備を進めていたプジョー306マキシ。
作業途中にリアのブレーキキャリパーからのひどいフルード漏れが見つかりました。
キャリパーのオーバーホールも考えましたが、パーキングブレーキ機構の問題や
キャリパーのピストンの状態の悪さなどを考慮し、キャリパー本体の交換を選択しました。
前後のブレーキ配分をコントロールするプロポーショニングバルブをコントロールするためのリングロッド
(コイルスプリングの部分)は錆びて変色していましたので、分解時に清掃と防錆を行いました。
実際の作業中に何に時間を費やしているかというと、案外とこうした錆取りだったりもします。
その他にも、実際の組み替え作業には直接関係の無い部分の作業も併せて行います。
キャリパー・シリンダ部は新品を使用し、ヨーク部は元の部品を使用しています。
新品のシリンダとの見た目の統一も忘れずに行いました。
ここでも錆と汚れをワイヤブラシを付けたグラインダで除去しながら、仕上げには耐熱性の
SUS系コーティング塗料「ステイプット」で保護塗装を行い、同時に安っぽくないシルバーに仕上げています。
ブレーキラインのエア抜きとフルード交換を行い、その後は加圧状態における漏れテストを一晩行い、
ブレーキ系統の作業を終えます。リアのブレーキホースは外した際にステンメッシュホースを製作、
交換してあります。当社では自社でブレーキホースを製作することができますが、ホース単体での
耐圧試験を行う環境は持ち合わせていないため、交換後はこのように一晩の加圧試験を実施しています。
この後はアライメント作業とサスペンション全体の調整を行い、仕上げていきます。