986型ポルシェ・ボクスター AT修理作業/コンバーター軸受けメタルが焼き
メッツスピードの鞍貫です。
本日は2001年986型ポルシェ・ボクスターのAT修理作業をしています。
高速道路走行中に変速異変を感じたお客様、直ちに次の降り口から高速道路を降りた直後エンジンチェックランプ点灯からのエンジンストール。
車両の下はATフルードが滴り落ちていたそうです。
ロードサービスで当社に入庫頂き、点検スタートです。
ATフルードらしきオイルが漏れていたとのお話から、先ずは量を点検。
なんと空でした。
点検用にATフルードを補充してエンジンをかけるとコンバーター周辺からすごい勢いで漏れてきます。
今まで964型や993型でZF社製のATが壊れることがあまりなかったのでノーマークでしたが、水冷化されて以降は他社との共用部品を増やす為に専用設計のATではないらしいです。(ZF社のお話では964型や993型のATはZF社の最高傑作だそうです)
986型ボクスターも同型式のATをアウディで共用しているらしくアウディでも同じ症状での故障が多発しているらしいです。
今回986のATを車体から降ろしてみたのですが、コンバーターの軸受け部分のメタルが焼き付いてシールが破損しATフルード駄々洩れ状態。。
当社ではどうにもならず、ZFのスペシャリスト『デルオート』さんに相談させて頂きました。
ZF社純正のオーバーホールキット使用してオーバーホールして頂き色々お話も聞かせて頂きました。
そしてAT本体の搭載作業です。
相変わらすのミッドシップエンジンは整備性がよろしくないですが、そこは作業をしていればテンションも上がりますね。
序でブローバイのオイルセパレーターからオイル漏れがあったので交換させて頂き、作業終盤にLLCを補充しようとタンクを点検するとタンクからのLLC漏れを発見。
プラスティック部品は定期交換しないとですね。
作業完了後のテストドライブですが、オーバーホール後のATはとてもスムーズで静か。
素晴らしいの一言です。
気持ちの良いオープンドライブが楽しい時季です、ドライブを堪能してくださいね。
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