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半年待ちのノックスドール施工 ルノー・トゥインゴの下まわりに 費用は幾ら?

羽鳥鈑金塗装工業所の羽鳥です。
当社ではノックスドール社製品を用いた、クルマの下まわりの防錆処理を承っており、
非常にご好評をいただいております。

ノックスドールといえば、「5万円〜できる」とか「10万円なんて高い! ボッタクリだ!」
とかいろいろと、その施工費に賛否がありますが、

ハッキリと申しますと、
当社ではノックスドールで10万円以下のコースはありません。
 
 


例として、こちらのルノー・トゥインゴのケースでご説明しましょう。
 
 




実際にノックスドールを施工するための作業に入る前には、
ボディ下をフルに覆っているプラスティックのカバーやその他諸々の部品を外して整理し、
 
部品取り外し後に車体各部を洗浄。


さらに施工に問題がある部品を外し
 



様々な部品を外した上で・・・





新車時にメーカーで施された防錆処理の具合を確認して、「どういった溶剤で施工するのが良いか?」
を現車確認し、その車両ごとに最適な施工方法を考えます。
 


そして、施工する部分以外の養生を行い、ノックスドールの施工に入ります。
 
 
今回メインとなるフロアには水性のノックスドール#1100をチョイス。
 



塗った直後はブルーなのですが、換装してくると青黒くなり、
完全に乾燥すれば、質感の良い黒になります。
そして一晩おいて塗膜を乾燥させます。

この間に自分の中で取り外しに何時間、養生に何時間、
フロア塗装に何時間・・・などと今までの作業に何時間かかっているのかを考えながら作業を進めています。
予算は決まっているわけですから、無限に時間をかけて良いというわけではありませんからね。
 
 



足まわりなどは新車時に油性の防錆剤が塗布されていたので、
それに合わせて油性のノックスドール#900で施工します。
この部分に油性の#1100を塗布しても塗膜は密着しません。
 


なぜ、場所によって油性と水性を使い分けたのかといえば、最初に下まわりの確認を行った際に
足まわりには車両の生産時に油性の防錆剤が塗布されていることを確認したからです。
 



なぜ、そんなことをしたのかというと、
このクルマは新車時よりフロア全体がプラスティック製カバーで覆われているので、
油性の防錆剤がフロアにまで飛散していません。ですからせっかくなら基本的には新車時にしかできない
#1100を施工したかったのです。



水性と油性はもちろん水と油。しかし現車で確認して上手く施工すれば問題ないだろうということで、
今回初の塗り分けノックスドール施工を行ったのでした。
 
 


こうして車体下まわりへのノックスドール施工をしたのですが、
それ以外にもリアのブレーキドラムのカバーがすぐに錆びてしまうのがこのクルマの泣き所だとのことで、



ブレーキドラムにも防錆塗装。色や質感はお任せいただいたので、ブラックに余り色のブルーパールをチョイス。
余り色といっても製品として問題の無いクオリティですし、余り色ゆえに色々なパールが入っていてキレイかも。
錆びやすい地肌むき出しの状態から引き締まった黒いブレーキドラムに。パールの入った半艶具合もお洒落です。
 
 



そして無事に完成。
今回の施工で費用は20万円ほどになります。
それだけの値段に値することをできる限りやります。

・・・でも、誤解を恐れずに言うと
手を抜ける部分は手抜きをします。


こちらの写真。よく見なくても黒いノックスドールとパーツの元の色の部分、
塗装されているところと塗装されていないところがあります。

部品が付いていて施工に制限がある部分や、アッセンブリー交換される部品、
消耗品の部品の部分にはあまり塗りません。もしくは油性のクリアコートを最後に塗布しています。

そうして塗り分けをしているわけですが、フレーム単体でとかモノコックのみの状態で
塗装しているわけではないので、どうしても限界はあります。

そういった部分もご理解いただけたお客様のみ、
当社ではノックスドールを施工させていただいております。

また、今日問い合わせをして来週、来月に施工ということもできません。
今回のお客様も、昨年の夏か秋ごろにご連絡いただき、ようやく今回の施工となりました。
「来月に新車が納車されるのでノックスドールの施工を」とご連絡していただいても
現時点では最速で今年の6月ごろからとなります。

「何でそんなに待たせるんだ! ヤル気あるのか?」とキャンセルされるお客様も多いですが、
このように手数のかかる作業なので、ホイホイとは対応できないのが、ホントのところなのです。
 
 


そんな中、1月にノックスドールを施工させていただいたお客様よりお手紙が。
こちらのお客様もご予約から3〜4ヶ月お待ちいただきました。



ご予算的にはマフラーを外す予定はなかったのですが、下まわりを拝見すると丁寧に乗られていることがわかるクルマでした。
マフラーの吊りゴムも経年劣化で硬くなっており、マフラーを外すにはリアバンパーを外す必要もあったのですが、
そこをなんとかマフラーを外して施工させていただきました。

しかしながら、制限の多い中での作業。できるだけのことはさせていただきましたが、
塗装ガンが入らない部分もあり、「ここはどうにかならないの?」なんて疑問を
お客様は持たれるのでは? とも思っておりました。
しかしながら、そこを何から何まで外して塗ってしまうと、それはもうレストアの領域に入ってしまいます。

でも、施工後にお客様自身が実際に下まわりを確認され、こうしてご報告いただけたのが
なによりもの実績になるわけで・・・ありがたいお言葉ですね。
 
 
その後、納車したトゥインゴのお客様からもメールが届きました

【羽鳥様
お世話になっております、OOです。
先程はありがとうございました。
オーディオの音がよく聞こえるようになり
明らかにロードノイズが減りました。
防錆に加え防音効果もあって今回施工をお願いして良かったです。
今後ともよろしくお願いいたします。】

お客様からお喜びのお手紙をいただける度に
「間違いではなかった・・・」と実感したノックスドールの施工方法・・・

ということで、間違ってはいないノックスドール施工、
これからも半年待ち路線で突き進んでまいります
よろしければ、ぜひお問い合わせください。

羽鳥鈑金塗装工業所

神奈川県横浜市都筑区川向町922-20
TEL : 0120-471-980(フリーダイヤル)/ 045-471-9800
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http://www.hatori.co.jp/ E-mail : [email protected]