930型ポルシェ3.2カレラ 燃料漏れ修理
メッツスピードの鞍貫です。
本日は1988年式930型ポルシェ3.2カレラの燃料漏れを修理しています。
オイル漏れも少なく、致命的なウィークポイントも見当たらない優等生な3.2カレラですが、やはり寄る年波には敵いません。
最近当社でも増えつつある、経年劣化なのかエタノール希釈ガソリンなのか深くは突っ込みませんがフューエルホースが溶ける?ふやける?症状での燃料漏れでした。
僕個人の興味本位で給油に行ける範囲のスタンド数件でハイオクを購入し色を比べてみたりしたのですが・・・・。ピンク色でした(笑)。
僕がバイクのキャブレターと戯れていた20数年前は赤だった気がしましたが(笑)。
自動車大国アメリカでは既にE15まで進んでいますが、メルセデスやBMW他自動車メーカーはE15ガソリンの給油により発生したトラブルを保証対象外としているような話も聞いています。
そんなこんなで、最近旧車には厳しいガソリンしか選べない時代になってきてますね。(エタノール希釈とオクタン価は別のお話です)
ガソリンは油です、エタノールは溶剤です、ここ注意ですね。
エンジンの調子などは左程影響なくても、経年劣化したフューエルホースには大打撃です。
今回のカレラも写真の様にふやけてベタベタしていました。
リターン側なので左程燃圧も掛かっていなくエンジンルーム内の温度で火が出るほど霧化しなかったのが幸いですが、高速道路走行時のエキパイと考えると恐ろしくなります。
今回は部品供給のあるうちにホース一新という感じで作業を進めさせて頂きます。
ポルシェは機能部品に関しては、部品サプライヤーを変更しながらでも再販してくれるので助かりますね。
幸い部品調達にも時間がかからなかったので、気持ちの良い今のシーズンを存分にドライブして頂けたらと思います。
一般インジェクション車程度の燃圧の3.2カレラですが、Kジェトロニックの先代モデルの高い燃圧車は特に注意が必要かと思います。
旧車乗りの皆様、燃料関係は今まで以上に気を付けて点検して下さいね。
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