シトロエンGS 冬眠から復活整備/足回り/スフィア/サスシリンダー/オーバーホール
SEEの西城です。
シトロエンGSの冬眠からの復活整備を行っています。
フロント脚周り
いつものGSですが、脚周りのパーツが揃ったとのことで入庫です。早速、フロントの脚周りをバラします。
フロアAアーム
左のロアアームのブッシュです。右上のは新品のブッシュです。アームを外したら、完全に中のスリーブが取れてきました。さらにアームからブッシュ本体を取り出します。
ロアアームのブッシュ
左右のアームから、計4個を抜き取りました。残りの3個のスリーブはまだ分離していませんが、中のウレタンゴムが風化しているので全部取り替えます。GSは通常のブッシュみたいに金属同士の嵌合ではなく、金属のアームにゴムで圧入されているので、ちょっと抜き方に悩みましたが無事全部抜けました。
ボールジョイント
ハブキャリアの上下を持っているボールジョイントですが、一つガタガタなので交換します。残りの3個もユルユルで時間の問題と思われますので全部交換します。一つ、留めているボルトの頭がナメていて回せなかったのですが、ボルトを破壊して取り出しました。一番左のが新品です。上下とも同じ部品のようです。
タイロッドエンド
左側のラックエンドがガタガタでハブが揺れるので、インナーとアウターのセットで交換します。アウターのボールジョイントにはガタは無かったのですが緩いのでまとめて交換です。右側は最近中古のものと交換されているらしいのですが、こちらのボールジョイントも緩いので念のため全部交換します。下のアッセンブリが新品です。こちらは右用のパーツで、左用はアウターの曲がりが逆になっています。
サスシリンダ
サスシリンダは特に不具合は無いのですが、念のためオーバーホールします。ピストンには特に摩耗や腐食などは見られずきれいでした。シリンダの状態も問題無い感じです。
シリンダ内部のシール
黒いゴム製のシールと白いテフロン製のシールを交換するのですが、白いほうをうまく入れられるか心配です。
洗浄後のサスシリンダ
ハイドロのクルマはとにかく下回りが汚れているので掃除が大変です。別に外側をキレイにしたからといってクルマが調子良くなるわけではないですが、組む時にパーツを触る度に手がベタベタになるのがイヤなので軽く洗っておきます。
手榴弾
シトロエン製の手榴弾です。暴発が心配なので交換します。
フロントを終わらせて、問題のリアのサスシリンダに着手したいです。このクルマ、リアの車高が左右で違っていて、左がどうしても下がってしまいます。リアの脚周りをバラして、その原因を見つけなければなりません。見つかると良いのですが。
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フィアット850スポルト・スパイダーとフィアットX1/9 850、失火エンジンの不調、X1/9、キャブ問題、エンジンの不調、プラグの交換とキャブの修理によって復活
非公開: SEE 〜automobile〜 | 2024.03.07