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BP5型 スバル・レガシィ ABSランプ点灯 部品廃番で残る手段は修理のみ


Jスクエアの永井です。
今回ご来店のBP5型スバル・レガシィは『修理工場さんでスピードセンサー異常と診断、
センサーを交換したが改善されなかった』

とのことで、弊社にご相談いただきました。
 
 
▼点灯していた警告灯


● ABS
●VDC

診断

現状を確認するため、まずは診断します。


C0025  右後スピードセンサーの故障
と診断機に入力されました。

このようなケースでも、実際にはスピードセンサーの異常ではなく、
ABSユニット内部のスピードセンサー回路が壊れてしまっている場合もあります。
この場合、修理が必要なのはABSユニット。スピードセンサーは問題ないので、
スピードセンサーを交換してしまうと、余計な出費となってしまいます。
しかも、このモデルのABSユニットはメーカーからの部品供給が終了していますので、
ディーラーさんでも新品交換はできません。残る手は、オーバーホールのみです。
 
 

ABSユニット取り外し


メインカプラーを取り外します
 


ボルト6本を外して黒い基板の部分を取り外します。
電磁コイルがシャフトに刺さっていますので、慎重に外す必要があります。
 


こちらのABSユニットを修理します。
 
 

ABSユニット修理


顕微鏡を使って故障箇所を探します。
 


こちらは顕微鏡で基板の表面を拡大して見たところです。
配線が金属疲労で外れていたので、配線を作り直します。
 


前後にある20数個の配線を全て実装し直しいて修理完了です。

BP5レガシィのABSユニット故障は、基板部分の配線が長年の電気導通によって金属疲労、
疲労によって外れてしまうことが原因となっていることがあります。
確率としては50%ほどでしょうか。

配線が外れている以外の故障原因の場合は、弊社の基板修正で直すことができません。
ディーラーさんからの部品供給は終了していますので、修理するしか方法がありません。
今回は修理できるケースで安心しました。同様のトラブルでお困りのBP5レガシィオーナー様は
スピードセンサーの交換をする前に、ぜひご相談ください。

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