スペシャルショップ

アルファ・ミト・イモラ18万km トランスミッション内部の修理 違和感の原因はベアリング破損


18万kmを走破したアルファ ロメオ・ミト・イモラリミテッドエディションは、オルタネータを交換を終え、
ミッション内部のベアリングも届きましたので、駆動系作業の再開です。
事前にミッションパーツの洗浄を行っておいたので、スムーズに作業の移行が可能になりました。

さて、ミッションの内部ではどのようなことが起こっていたのかというと・・・
なかなかにエグい状態のベアリングです。これは1-2と5-6速のギアシャフトの先端に装着されているものです。
何年も前から、このクルマの運転時、1速と5速の時にアクセル操作とリンクして「ゴクン・ゴクン」と
シフトレバーに振動が伝わってきていました。症状が悪化するわけでもなく、
お客様もさほど気にされていなかったので、今日までそのままでした。


せっかくの機会なので、大事修理が必要ならば見なかったことにするのも視野に入れ、恐る恐るカバーを開けてみると・・・
ベアリングがズタボロになっていました。

これだけの交換で緩和できるならば、との期待も込めて新品ベアリングを組み付けます。


ベアリングの交換後、このギアシャフトのみを仮組みし、ミッションケースを組み付けます。
ベアリング交換によりギアシャフトの全長がかわるため、エンド部のシム調整を行いました。


ピニオンに遊びがなくなり、適切なプリロードを得られるまで、シム厚の調整を行います。
 
 
良い感じでプリロード調整ができたので、その他のギアシャフトとリンケージを組み付けます。


100%完治とはいえませんが、大きな問題は払拭することができました。
ミトやプントに搭載されるミッションには2種類あり、共に当時提携していたGM系のものになります。
それゆえ、普段慣れた構造とは異なり、構成部品が一々ゴツいです。
デファレンシャルギアも非常に大きく重たいのが特徴です。

2ピニオン構造のため、完成後の本体重量はとても重たく、搭載作業には十分な注意が必要です。
引き続き作業を進めていきます。

新着ニュース

ニュース一覧