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E91 BMW 3シリーズDSCランプ点灯修理 舵角センサー不具合も同時に


こんにちは、Jスクエアの永井です。
今回はE91型BMW 3シリーズツーリングのDSCユニット修理を承りました。
 
 

警告灯点灯

お客様よりお問い合わせいただいた時点で、これらの警告灯が点灯していました。


故障箇所特定のため、診断を行います。
 
 

診断


入力されていた故障コードはこちら。

❶5DF0  DSCハイドロリックユニットポンプモーター
❷5DF1  DSCハイドロリックユニットポンプモーターコネクターの不具合
❸5E40  DSC舵角センサー妥当性
❹5E44  DSC舵角センサー内部
❺94B5  ステアリングコラムスイッチセンター内部故障

これらの故障内容へ、それぞれ下記のような対応をします。
❶❷▶ DSCユニットオーバーホールで対応
❸❹❺▶ 舵角センサー交換で対応 (交換後同じ症状の場合はSZL本体交換)

DSCポンプのコードは弊社でオーバーホール対応をします。
そして残りの舵角センサーのエラーは、SZL本体の交換が必要なケースもありますが、
SZLリペアキットで解決できることが多いのでこちらで対処します。(コストも抑えられます)
診断機を使用しても、SZL本体が壊れているのか、実際に部品を確認してみないと
SZLリペアキットで対応できるかの判断はできませんが、今回のケースではリペア可能でした。
 
 

DSCユニット修理

取り外し




こちらはブレーキペダルを踏んでハンドルに固定する工具です。
DSCユニットを外す前にブレーキペダルを少し踏んだ状態で固定させておくと、
マスターシリンダーのブレーキ油路が遮断され、ブレーキオイルが出てこないようになります。
綺麗な作業ができるため、こちらの工具は修理工場様にもおすすめです。
 


取り外したこちらのユニットをオーバーホールします。
 


問題なくオーバーホール完了しました。車両に取り付けます。
その後、ブレーキ圧送機にてブレーキオイルのエア抜き作業したら、
DSCユニットの修理工程は終了です。
 
 

舵角センサー交換

続いて舵角センサーの交換を行います。


トルクスレンチでエアバックのラッチを外します。
 


エアバック本体を取り外します。
 


ハンドルを止めているボルトを外します。
16mmの工具を使用します。
 


取り外したハンドルとエアバックは、傷がつかないように保管しておきます。
 


ハンドルが取れた状態です。
 


ステアリングカバーを外し、SZLを取り外します。
 


こちらがSZL本体です。
 


3つに分解すると、SZLリペアキットのメインの円盤(受光部)が出てきます。
 


受光部の円盤にグリスが付着し、焼けて変形していました。
この状態だとハンドルの切角を正確に読み取ることができなくなり、
SZLの不具合のコードが入力されます。

ウインカーのリターン機能が正常に働いていない場合は、SZLの受光部がうまく読み取れていない、
グリスが付着しているなどが考えられ、SZLリペアキット交換で直る確率が高いです。
 
最後に舵角センサーのキャリブレーションを実施します。



以上ですべての作業が完了しました。

修理内容にもよりますが、車両お持ち込みの場合、当日にお引き渡しできるよう、
予約制とさせていただいています。ABS修理のみであれば、3〜4時間で修理は完了しますので、
警告灯の点灯しておられる方は、お気軽にご相談ください。
この度はありがとうございました!

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