こんにちは、レッドポイントです。
今回はルノー・ルーテシア／クリオ3 R.S.のエンジンマウントをお手軽に強化する
「パワーフレックス」製強化マウントをコンプリート状態で装着します。
パワーフレックスは長年の実績を持つイギリスのメーカーです。
現在のエンジンマウント各部に併用して取り付けることで隙間を埋めることで
エンジンやミッションの動きを抑え込むことを目的としています。
　
まずはエンジンのロア・マウントから取り付けを行います。
ロア・マウントと呼ぶだけあって下側に装着されていて
前後方向のエンジンの動きを抑えることが目的です。

ご覧のように、純正品に設けてある隙間に、ピタッとはまり込むように設計されています。

ギッチリと詰まったこの感じ。良いですね。
組み付けの際は、上下方向の間隔も嵌合がキツくなるため、取り付けは若干大変です。

　
　
続いてはトランスミッションのマウント。
この部分は構造がなかなか面白く、良くできているなと感じさせます。

　
マウント側面に開いた穴に強化マウントの棒状の部分を差し込む設計です。
ノーマルマウントは振動を吸収するために隙間が設けてありますが、
その隙間を埋めることでモータースポーツシーンでは余分なエンジンの揺れを
抑制することが良しとされています。

　
　
エンジンのアッパー・マウントです。
ここは他の箇所よりもマウント構造が大きく、隙間もたっぷりとあります。
その大きな隙間をギュッと埋めるため、効果の大きい箇所といえます。

　
　
最後にトルクロッドですね。
トルクロッドはエンジンのアッパー・マウントのそばに取り付けられている
R.S.専用部品です。ロア・マウントと役割は同じです。前後方向の揺れを抑えます。
純正のラバーはマウントブラケット内部でカタカタと動くくらいに緩く作られています。
その部分の中身を完全に入れ替えることで前後の揺れを抑え込みます。

最も振動の増す部分ですが、最も効果があるともいえます。

　
　
このような流れで4カ所のエンジンマウントの強化作業を終えます。
エンジン始動直後から「お〜〜っ！」とすぐに体感できるこの違いは、
別物のクルマになったという実感を即体感できます。

マウントを強化することで得られるメリットとデメリットはどちらも大きいのが特徴です。
一般走行限定の方にはオススメすることのない作業ですが、
モータースポーツシーンでの走りに変化を感じたい方にはオススメです。