プジョー、シトロエンだけで無く 直噴エンジンの定期的にエンジンのカーボン除去をやってますか
RS UNOの星野です。
さて、今回は今主流の直噴エンジンのお話です。
プジョー、シトロエンに限りませんが皆さま、定期的にエンジンのカーボン除去をやってますか。
現在主流は小排気量3気筒ターボですが、吸排気バルブと燃焼室のカーボン除去のお話です。
エンジンのカーボン取りは浸透してきましたが、直噴エンジンは直噴以外のエンジンの
倍以上の速度で体積する感覚です。
筒内に直接吹くので直噴ですが、直噴ではないエンジンのように吸排気バルブの手前で
ガソリンを噴かないので、バルブをガソリンで濡らすことができず堆積が早いのです。
さらにエンジンオイルの交換サイクルが長い為に、汚れたブローバイが再循環でインテーク
に戻るために堆積を加速します。
カーボンがどの位堆積するか気になる方はPDFを開いてご確認ください。
これは1.6T(4気筒)のBMW・PSAエンジンですが、ここまで堆積すると
エンジンも不調になりフォルトも点灯します。
もはやヘッドを開けないと綺麗にできません。
ピストンヘッドの形状が違います。
最新のクルマは高い技術で燃焼をシュミレートして最適な燃焼形状にしているのでしょう。
まだヘッドを開けた経験はありませんので、写真を見る限りピストンヘッドにはあまり
カーボンは堆積しないようです。
直噴エンジンでも4気筒よりも3気筒の方がカーボン除去は神経を使います。
私は既に30年以上前からカーボン除去を勧めてきましたが、専用の液剤をインテークの負圧から吸わせて除去します。インテークのどこから吸わせるかで取れ方が違いますので経験がものを言います。
カーボンの堆積が多い3気筒エンジンは作業中にエンジン不調になります。
もともと追加でカーボンを溶かす液体が入るので、燃調は狂いアイドリングに振動(不整脈)
が出ますが、1気筒少ないのでエンジンはバラついて大きく振動します。
いつもとは違うバラつき振動(旧車のキャブレターの被った状態)なので一度止めてプラグを
確認すると、写真の状態になっています。
これではちゃんと火花が飛びません。
この車両は走行距離が約30000kmです。
清掃して戻して再開です。
4気筒より3気筒の方がひと手間かかります。
堆積が多いと1回では取り切れないので堆積させない事が重要です。
直噴車両は8000kmから10000km毎にやって頂く事が好調を維持する秘訣です。
RS-UNO(有限会社アールエスウーノ)