ルノー・クリオ・ウィリアムズ 名車、タイミングベルト交換、かなりの工数
ジェイ・エンジンの永瀬です。
ルノー・クリオ・ウィリアムズ。ハンドリングの名車。
ルノー市販車初のツインカムエンジンが、通常グレードの16V-1.8リッターでしたが、このウィリアムズはストロークアップの2.0リッターエンジンを搭載した、特別モデルです。
今回はタイミングベルト交換に伴い、ついでに出来るオイルシール類を全部交換するというかなり大変な作業でした。
フロントバンパーと右ヘッドランプを外すところからすべてが始まります。
この後の2型以降よりも断然小さなエンジンルームですので、すべての部分が手が入りにくくなってます。
そんなところにネジの固着等、そこで舐めたらエンジンおろしになるであろう所も、何とか外していきます。
特にパワステプーリーのボルトは小さなトルクスで、ねじ山が腐食していてかなり時間を掛けて外しました。
外したらねじ山からは粉が出てきて、タップしておきました。
タイベルの前にウォーターポンプの交換です。
半分は露出していますが、もう半分は補機のブラケットに隠れていますので、全補機&補機ブラケットを外します。
これが大変ですが何とか外して、知恵の輪でウォーターポンプの交換をすることが出来ました。
取り付けは7mmボルトです。ねじ山には一応タップ掛けておきます。
そのあとはガソリンホースのガイドと一体になっているタイベルカバー、エンジンマウント、補機ベルトテンショナー等外してやっとタイミングベルトがむき出しに!
で、ベルト外してまずはカムスプロケット外して、カムシールの交換です。ここのシールは絶対失敗できませんので、汎用工具を使って並行に入れていきます。
次はクランクシールですがスプロケが固着してました。
何とか使えるプーラーを探して外し、錆を磨きとります。
クランクシールも部品はこれ一つしかないので、絶対失敗できません。汎用工具で慎重に。
無事交換して、次はインターメディウェイトシャフトのオイルシール交換です。このシャフトはアイドラーの役目と、オイルポンプも駆動しています。
ここのオイルシールはバックオーダーで入荷まで時間がかかりましたが、入荷してきてヨカッタです。
この部分はカバーごと取り外しますので、交換自体は簡単ですが、パッキンが生産中止ですので、前回スピダーの時に余分に切り出したものを使用しました。
ここは後期エンジンになりますと、通常のベアリングに変わっています。
他にはついでなのでエンジン、ミッションマウントを全部交換。やはり潰れています。
フロントショックのアッパーマウントキットも交換しました。結構潰れていましたね。
エンジンオイルも交換なのですが、エレメントが通常でも交換するのが大変ですから、ばらしていく途中で交換しておきました。
ヘッドランプは光軸調整のためのピポットが外れていたので、何とか取り付けして、作業完了後左右高さ合わせておきました。
こんな感じで、少しづつ修正しながら作業が完成。
久しぶりのクリオ1でしたが、こんなに大変だったかね~と思いながら作業しました。何せ手が入りません。
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