フォルクスワーゲン・ビートル ステアリングコラムシャフト、ガタ対策、ブレーキ整備、グリスアップ
SEEの西城です。
寒くて仕事が捗らないですが、寒くてもがんばってまいります。まぁ、夏は暑くて捗らないとか言っているので、そもそも人間の問題のような気もします。
ちょっと間が空いたフォルクスワーゲン・ビートルですが、コラムシャフトのガタが気になります。
コラムシャフトのサポート
画像の下に写っている黒いブッシュを抜くと、コラムシャフトのサポートが外せます。この黒いブッシュが結構硬く入っていてなかなか抜けなかったので、安物の三つ爪のプーラーを削ったりしてブッシュの溝に引っかけて引っ張ったら簡単に抜けました。ガタの原因はベアリングのインナーカラーの径が24mmなのに対して、コラムシャフトの径が22mmだからでした。調べてみると本来、インナーカラーには樹脂の薄いブッシュが付いているようなのですが、このクルマには残骸と思しきフレーク状の破片しか見当たりません。新しいブッシュを入手して取り付けるしかないです。
抜いたブレーキフルード
続いてブレーキのメンテです。ホイールシリンダのカップからの漏れはないのでブレーキフルードを交換します。結構汚れてました。
シューの調整
この年式までは4輪ともドラムです。自動調整式ではないので、シューのクリアランスを調整します。リアは1ノッチくらいしか動かしませんでしたが、フロントは結構動かしました。ブレーキのタッチに影響があるので、定期的な調整が必要です。調整はリーディング側とトレーリング側のシューそれぞれに対して行います。
グリスアップ
ブレーキが終わったらアクスルビームのグリスアップです。ニップルからグリスガンで押し入れて、新しいグリスが出てくるまで注入します。むにーっと出てくるのがキモ面白いです。
ヒーターフラップ
車検とは直接関係ないのですが、リアシートの足元にあるヒーターダクトの出口を開閉するフラップの動きが悪いのを何とかしてみます。非常にプリミティブな構造で、操作レバーに繋がっているピアノ線のワイヤーでフラップを押したり引いたりして開閉します。ワイヤーはちょっと太めの鉄製のガイドを通っているのですが、このガイドの中でワイヤーの動きが渋くなっていました。中をしつこく掃除して注油したら、だいぶ動きがスムーズになりました。フラップ自体も動きが渋かったのでシャフトとの摺動部に注油しておきました。
ヒーターダクトのカバー
左右のフラップの動きがスムーズになったのでカバーを元に戻して終了です。今日は他にも腐食で破損していたサイドリピーターランプのホルダも補修して取り付けたのですが画像を撮るのを忘れてしまいました。ステアリング周りを元に戻したら車検に行こうかと思っています。
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フィアット850スポルト・スパイダーとフィアットX1/9 850、失火エンジンの不調、X1/9、キャブ問題、エンジンの不調、プラグの交換とキャブの修理によって復活
非公開: SEE 〜automobile〜 | 2024.03.07