こんにちは、レッドポイントです。
こちらのアルファ ロメオ156 V6は走行中の足まわりからの異音の修理を行います。
機能的異常というよりは、耳に響く音という症状です。
　
低速走行中の特定の段差越えなどでフロントサスペンションのどこからか発する音が気になります。
分解を進めながら、同様の音の確認を足まわりの構成部品から確認できました。

サスペンション・アッパーアームの付け根のブッシュ鳴きですね。
構造上、ブッシュが擦れるのではなく、ブッシュが圧入箇所で空転する際に起きる音でした。
つまり、ラバーグリスなどでは対応が不可能です。ゴムの劣化が原因ですね。
　
アッパーアームは新品部品に組み替えを行います。

　
その他の付随箇所もこの際に新調します。
ショックアブソーバーのアッパーマウントと、バンプラバーです。

　
アルミパーツは、ウェットブラストにて洗浄します。

　
ダンパー性能は低下しておらず、再使用が可能でした。
ロワアームを同時に交換することも考えましたが、
数年前に交換済みだったので、今回は交換不要と判断しました。

伸びやかなエンジンフィールが気持ちよい2.5L V6ユニット。
見た目の美しさも忘れないつくりは、イタリアの工業製品ならではですね。
現在ではエンジン周りにも樹脂部品を多用する流れですが、
ボルトナットで確実に締結される金属部品の安心感と作業性の良さを感じます。