プジョー208GTIにLSD装着 部品の取り外しにも一癖あり
こんにちは、レッドポイントです。
プジョー208GTIにクスコ製の機械式LSDを組み込みます。
こちらの製品はオートポワルージュさんよりリリースされているものです。
過去に数台の組み付けを行いましたが、安定感と信頼性が高くオススメの製品です。
発注時に作動方式や効きの強さをオーダーすることが可能です。
今回はストリート仕様で、作動方式は1Wayを選択しています。
何はともあれ、作業はトランスミッションを取り外す事から始まります。
エンドカバーがパカッと外から外せる構造だと良いのですが、
FF特有の、ケースを分解してギア機構を取り外した後にデフギアが取り出せる構造です。
ミッションベンチにギアボックスを固定し、分解作業を行います。
省スペースに6速ミッションが組み込まれる構造です。
最近のFFミッションに多い、独立型6速機構を持たない簡素な構造です。
取り外したデファレンシャルのリングギアを外すには一癖ありまして・・・
リングギアがボルト留めではなく、強烈なリベットで固定されています。
エアツールでセコセコと削り取るのは気が遠くなるのと確実性に欠けるので
旋盤作業で確実に削り取ります。
削りたいところだけを狙い、リングギアは無傷です。
リベットの頭を丁寧に削り込んだら、その後プレスで押し込んで嵌合を抜き取ります。
キレイに摘出できました。
引き続き作業を進めます。
LSD以外にも軽量フライホイールの組み付けも行います。
208GTIは運動神経の高い一台です。
そこに刺激的な部品を組み合わせて、とことん楽しめるクルマに仕上げていきます。