2022.04.11

希少人気車スペシャルレッドボルボ 850Rエステート復元作業レポート

カムズファクトリーの武藤です。

ボルボ最初のFF車。しかも、今もそのスタイリングが人気の850シリーズ。
その中でも最もハイパワーで限定整備の850Rエステートスペシャルレッドを
愛情を込めて使用していた既存ユーザー様からお譲り頂きました。この850Rは、日頃のメンテナンスから点検・車検までを当社で承っており、
その整備状態をすべて把握しております。平成25年6月車検時の走行数66,600㎞(車検証記載数値)から、現走行数が309Km。
1年間殆ど走行しておりません。その間の保管はボディカバーで覆い、丁寧な取り扱いをされており、
その状態は希少な高品質レベルです。また、エンジンをはじめ、メカニカル系、ボディ状態ともに、この年式にしては非常に良いコンディションです。そこで、可能な限り手を加え、こだわった「復活版ボルボ850R」を作ろうと企画いたしました。
全ての作業の完了後には、この850Rを「こよなく愛していただける方」へ販売を致します。
お気軽にお問合わせください。

希少価値のあるボルボに仕上げたい方々へ気持ちを込めてボルボをつくります

車種名	ボルボ850Rエステート
走行距離	66,909Km
年式	1996年5月
型式	E-8B5234W
エンジン型式	B5234
排気量	2310CC
ボディカラー	スペシャルレッド
装備類	本革アルカンタラコンビシート本革巻ステアリング＆シフトノブ専用スポーツサスペンション専用フロントスポイラー

作業レポート

	CAM’Sの久しぶりの復元企画です。ボルボ車を知りえたスタッフとそれの専用商品をコラボして850Rを復活させます。走行数が少なく使用状態が良かったこのRがどこまで復活するかお楽しみに。
	ボディ外装の状態は、ヘコミは無く細かなキズは多少ありますがコンパウンドミガキで十分に取れる状態です。直射日光に当たることが無かったドアモールは色あせもなく黒くしっかりしています。通常でしたらこのままでも十分な状態の車と言えます。
	足元のホイールとタイヤはさすがに手を加える必要があります。タイヤは新しく交換しホイールはCAMS商品のホイールペイントで光沢感のある美しいホイールにと考えています。
	エンジンルームもさすがに汚れています。気になる思い重いアクセルをワイヤーの交換で改善し、エンジンの性能復活にはCAMSの直噴エンジンメンテナンス施工で改善しようと考えます。直噴エンジンメンテナンスは直噴型以外にも十分な効果を発揮しますので、施工後はパワー、燃費の向上と静粛性を取り戻すことになります。
	フード裏も開けた途端に綺麗と感じるレベルまでにしたいなと思います。
	850モデルのフロントピラーモールはさすがに朽ちて交換が必要な状態です。
	リヤフェンダー他数か所に貼ってあるガードフィルムも朽ちていて見栄えが良くないですね。
	リヤバンバーカバーはこすりキズ有でこれは交換し、バンバー本体はしっかり再ペイントします。フロントバンバーも同様にカバー交換後バンバー本体の塗装により仕上がり時のレベルが違ってくると思います。
	室内のシート状態を見てください。オプションのシートカバは新車時からのもので当時はこんなしっかりしたシートカバーも用意していました。そのお蔭でシート座面のコスレもなくしっかりしています。ここはクリーニングで洗浄です。
	リヤシートに至っては殆んど使用感が無くシート地のアルカンタラも美観を保っています。
	この年式ですとリヤゲートダンパーが弱りゲートが下がってきますが、開閉することが少なかったのでしょうかしっかりしています。
	リヤトランクスペースにもカバーが敷かれていたお蔭で直射日光に当たっておらず美観を保っています。
	運転席回りは禁煙車だったので臭いや汚れもありません。装備もアルパインHDDナビ・ETC装着です。
	本革巻きのハンドルはスレが少しありこれは補修の必要ありですね。
	センターコンソール付近も丁寧に使われていて朽ちている部分はありません。
	フロントダッシュボックス部分は直射日光に当たっていないので、熱による剥がれもなく状態は良いです。
	メーターパネルには現在の走行距離がしっかり刻まれています。
	これが純正オプションのシートカバーです。ソフトなファー状カバーで高級感たっぷりですが当時はこんなものもあったのですね。
	左右のフロントシートの座面状態です。シートカバーのお蔭でドライバー席は多少スレもありますが、助手席に至っては殆んどなくしっかりクリーニングを施こそうと思っています。