こんにちは、Jスクエアの永井です。
2台続けてフェラーリ360モデナのタイミングベルト交換をご依頼いただきました。

360モデナのタイミングベルトの交換時期は4年前後
もしくは6万kmを超えた辺りが目安となります。
交換時期を過ぎて使用し続けると、ベルトが切れるなど
大きな故障につながる可能性があります。

この交換サイクルは安全面もそうですが、定期的な部品交換や
メンテナンスは結果として維持費の低減につながります。

赤いモデナは販売店様からご依頼いただきました。
　
　

交換手順

タイミングベルトを交換するにはまず、シート後ろの内装トリムと
メンテナンスリッドを取り外します。

この場所からタイミングベルトを外して新しい物に交換します。
　
また、同時期に併せて交換した方が良い部品もあります。

ウォーターポンプとサーモスタットです。
ウォーターポンプはシャフト部のシールが劣化して
水漏れを起こす可能性があります。

プレス機でシャフト部分を抜き取り、交換します。
また、同時に交換することで、作業工賃の節約にもなります。
　

タイミングベルト、ベルトテンショナー、プーリーを
新しい部品に交換してタイベル交換作業は完了です。
　
　

シルバーの360モデナ

面白いもので、同じ車種や同じような作業が続くという
整備工場あるあるですね。
こちらのシルバーのモデナは不具合があっての交換ではなく、
交換時期が来たのでタイミングベルトを交換します。

同じくシート後ろからエンジンルームにアクセスし、
タイミングベルトを交換します。

以降は先ほどの赤いモデナと同様の作業となります。

定期的にメンテナンスを行う理由は、第一に安全のためです。
乗っていて不具合を感じなければ大丈夫ではないか？　とつい思いがちですが
見えないところで部品の劣化は着実に進んでいます。

定期的なメンテを怠ることで大きな故障につながり、
その結果として対象の部品交換だけでは済まなくなるケースがあります。
修理すべき箇所が増えると、それだけコストもかさんでしまいます。

安全とコストの両方を考えて、ぜひ定期的なメンテナンスを
忘れないようにしていただければと思います。