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ポルシェ914 時計修理の続報、原因を探る

SEEの西城です。ポルシェ914

お暑うございます。工場内は連日38度を超えています。まだ6月なのですけど914ですが、時計が動いていない件をお客様に報告したら原因だけでも探って欲しいとのことでなのでなんとかしてみます。

時計

時計が付いているパネルはただ嵌められているだけなので、シフトレバー側のパネルを外すとメーター側のパネルも外れます。時計の電源コネクタのところで電圧を測ってみたら電源がきていませんでした。

ヒューズ

運転席の足元にあるヒューズボックスを見たら、右から2番目のヒューズが切れていました。この切れ方の場合ショートなどが原因ではなく、経年劣化によるものです。新品に交換しておきました。

メカ部

ヒューズを交換したら電源は来るようになったのですが、それでも時計は動きません。時計の裏のカバーを外して中を見てみると、金属の酸化による粉塵がメカ部分に付着していて動きが渋いところがあったため軽く掃除しておきました。時計のメカはとてもデリケートなので、あまり激しく掃除しないように気をつけました。

取り付け

掃除したら動くようになったのでパネルに戻しました。クオーツになる前の時計なので誤差とか気になりますが、カバー内のネジで調整できるようになっていました。

ペダル

アクセルペダルの動きが渋いので、摺動部に注油しようと思ってカーペットを剥がしてみました。ペダルのメカ部を保護するように木製のカバーが取り付けられています。ドイツ車やイギリス車って、意外とプリミティブな造りだったりします。

ペダルのメカ部

木のボードを外して、大量に溜まった泥や埃を取り除いた後に注油しておきました。各ペダルのシャフトの軸受けには樹脂製のブッシュが入っているのだと思われますが、それが劣化しているせいかペダルにガタがあります。そのうちやらなければいけなくなると思いますが、今回は注油だけにしておきます。

シガライター

多分オリジナルで付いているシガライタですが、機能していません。キースイッチに連動していて、電源を取るのに使われると思われるので、中の端子部を磨いてみました。

中の端子部

磨いたら電源が取れるようになりました。シガライターは、ライター部分の動きが渋いせいか自動で飛び出しては来ませんが、ちゃんと熱せられるようになりました。

カセットテープ

修理とは関係ありませんが、このクルマ、イタリアで乗られていたようです。ドイツのBlaupunkt製のオーディオに、1974年のイタリア製のカセットテープが入っていました。ちゃんと再生できます。こういうのを見ると、自分のX1/9のオーディオも当時物のカセットデッキにしたくなります

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