こんにちは、羽鳥鈑金塗装工業所のハトリです。
鈑金と一年点検でお預かりしたフォルクスワーゲン・ポロ。
　
で、
「これ、数ヶ月前に自宅でクルマの下に落ちていたんですけど･･･」
とお客様が入庫時にこのネジを持ってこられました。

お客様：「自宅の駐車場なんで、他のクルマのではないと思うのですが･･･」
わたし：「あ･･･はい」
お客様：「でもこんなネジ山の長ネジなんて、このクルマのなんですかね？」
わたし：「うーん、何ともいえませんが･･･」
お客様：「わかれば、でいいんで」

ということでお預かり。
たぶん、コレわからないぞ･･･
しかも、この型のポロは当時からリコール多々だったクルマなので
幾度となく色々と外されているはず･･･

これがリコールを受けた証しのステッカー。
4回も！　しっかりと対策されていて素晴らしいですね。

そう考えると、このクルマのネジであるというのもあり得ることだ･･･

という事で、下まわりを見てみます。

あのネジの長さと太さから50ニュートンからのトルクで締め付けられるネジだけど
あんなネジを使う場所があるのか？　やはりこのクルマのではないのでは？
なんて思うも･･･

あった！
ビンゴ！
ステアリングギアボックスを固定するネジ4本の内の1本が折れていた！
いやいや･･･よかった、見つけられて。

正直なところ、見つけられないだろうな、と思っておりました。
普通、こういうのはお願いされても、あまり真剣には探しません。
というか、クルマに使われている数千ものネジの中から探しきれません。

だから大体は「はい！ 探しておきます！」と言っておきながらロクにも診ず、
「わかりませんでしたね〜。やっぱこのクルマじゃなくて他のモノですね」と言うと思う。

わたしもそう言ってやり過ごそうと思ったのだが･･･
見つけてしまった。見つかってしまった。･･･結果として良かったのですけど。
　

反対側を見ると、ネジ頭だけは残っている。
お客様に連絡したとことろ、「そういえば、ハンドルを切った時に音がすることが･･･」
まさにコレでしたね！　良かった〜
　
　
で、いつもの錆びたネジ抜きに入ります。

錆びてグズグズになったネジを何とか抜き取り、とりあえず仮のネジを入れておきます。
純正のネジの在庫をこれから確認しますが、果たして出るのか･･･？

しかし、なんでこんなにネジ山の長いネジを使っているのか･･･
輸入車の深淵を見たような気分ですね。
とにかく、皆様もクルマの下に落ちていたネジにはお気を付けください。