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日本未導入ヤマハXSR155のハンドル交換 他車種のワイヤー流用でアップハンドル化


こんにちはアディオの玉野です。
お客様が「バイクのハンドルを交換したい」と持ち込まれたのはヤマハのXSR155。
実はこの車両、日本では正規販売されていません。
いわゆる並行輸入車ですね。

交換するのはお客様が持ち込まれたアップタイプのハンドル。
しかしながら、このアップハンドルにすると
ノーマルのブレーキホース、アクセルワイヤー、クラッチワイヤーが届かなくなってしまいます。

もちろん日本国内で流通していない車両ですので、
XSR155としてロングタイプのワイヤー類などは販売されていません。
ブレーキホースは長さを合わせればなんとでもなります。
電気配線も延長すれば大丈夫。
問題はアクセルとクラッチのワイヤーで、
この2本を特注製作すると5万円くらいかかってしまいます。

ですので、ここはコストを抑えるため、他車種から流用といきたいところですが
これまたマイナーな車種ゆえ、流用に関する情報がありません。
日本でXSR155に乗っている他の皆さんは、純正ワイヤーで届く範囲の
ハンドルに交換されているようですね。
 
 
とりあえず、ハンドルだけを交換してみます。


ワイヤーまわりの長さや取り回しなどを確認します。
 


カウル周りもバラしてワイヤーの形状と長さなどを確認。


その形状をもとに他の車種で似たものがないかを
ネット上の画像などを見ながら探していきます。

そうするうちに、多分コレだろうという車種で、
長さが合うロングワイヤーを見つけて発注。
併せてブレーキホースも長さを確認して発注します。

コレで合わなかったらまったくの大損になってしまいます。
・・・が、ラッキーなことにバッチリ付きました!





 
電気ハーネスのみ、そのまま取り回しの変更で届いたのですが
ちょうどカプラーの位置が外側に出てしまいました。


左側のカプラーは防水仕様ですが、右側は防水ではありません。

とりあえずお客様にはそのことをお話しして、
あまり雨の日には乗らないとのことなので、このまま納車することに。
問題が発生するようでしたら、カプラーの位置を変更するか
防水カプラーに変更を行います。

取り付けの情報も実績もない車両でしたが、
なんとかキレイにアップハンドルの取り付けができて良かったです。