フィアット・パンダクロス デュアルマスのフライホイールを予防交換 ソリッドタイプに変更
こんにちは、レッドポイントです。
パンダ4×4の中でもひときわ個性的なルックスのクロスですが、
こちらはゴツゴツタイヤを装着されて、実にワイルドに仕上がっていますね。
ほとんど新車のようなクルマですが、パンダの鬼門『デュアルマスフライホイール』に
先手を打って、未然での交換をご依頼いただきました。
搭載されているエンジンは500ツインエアと同じでありながら、
パンダのクラッチにはデュアルマスフライホイールが採用されているのです。
また500でも並行輸入の個体にはデュアルマスフライホイールが付いていることもあるなど、
どういう使い分けがされているのか、探ることがなんとも難しいのが事実です。
デュアルマスフライホイール自体は、最近では珍しくもなんともない機構ですが
このツインエアエンジンとの相性がイマイチなのか、そもそも製品の耐久性の問題なのか・・・
トラブルが発生し、ミッションケースにまでダメージが及ぶケースが見られます。
そこでトラブルを未然に防ぐために、デュアルマスフライホイールから
ソリッドのフライホイールにコンバートします。
走行距離はまだ少ない個体ですが、デュアルマス・ダンパーメカニズムは
とても軽い力で動くようになっていました。
といっても、これが壊れているというわけではありませんが。
こちらは今回組み付けるソリッドフライホイールです。
軽量というほどの重量差はありませんが、もともとのデュアルマスタイプから組み替えることで
エンジンレスポンスの向上が望めます。
それぞれの重さを計測すると、8.8キロ→6.6キロへと2.2キロの重量軽減となります。
20Nm.+50°のトルク+角度管理による締め付けを行い、
クラッチ機構をソリッドフライホイールに対応した物へ変更、組み付けを進めます。