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930型ポルシェ911 SC クラッチ切れないトラブル、年末年始休業のお知らせ

メッツスピードの鞍貫です。

本日は1980年製930型ポルシェ911 SCのクラッチトラブルを進めております。

御入庫時症状はクラッチの切れ不良。

オーナー様よりクラッチケーブルを暫く交換していなかったので交換したいとの旨でした。

交換後、多少改善されたように思えましたが数日後に再発。

915型ミッションに時々あるトラブル、レリーズフォークのクラックに症状が似ているとオーナー様に伝えて修理開始。

エンジン降ろしてミッションと分離してみると見事にクラックが入っておりました。

原因は多岐に渡り考えられまして、そもそも部品構造が弱い(新品は補強されている)、長年に渡る金属疲労、クラッチカバーが減ったまま使っていた等。

今回もクラッチディスクは基準値以上の残量でしたが、カバーは交換しなければならないレベルの摩耗状況でした。

レリーズフォークがまともに動いていなかった(綺麗にベアリングをストロークさせていなかった)ので、レリーズベアリングもNG、

ベアリングのインナーが摺動しているガイドチューブも摩耗しており研磨では追い付かず交換、当然クラッチカバーも交換。

カバーもベアリングもクラッチケーブルも新品なのでとても軽くスムーズなクラッチストロークになりました。

クラッチケーブル起因でのミートポイントが変わってしまうトラブルは、余程切れる手前かアウターケーブルが著しく損傷など定期メンテナンス時に気が付く範疇のトラブルが多いです。

当社でも過去915型ミッションでレリーズフォーク破損のトラブルは数件ありましたので、ミートポイントが最近変わってきた、クラッチの切れが悪くなっている等の症状の方、主治医にご相談してみて下さいね。

症状が進むと自走不可能になってしまいますので。

点検が外から出来ないのがネックな故障部位です。

気になる方は是非点検オススメ致します。

※本年もお世話になりました、当社2022年12月30日~2023年1月5日まで冬季休業とさせて頂きます。御迷惑お掛け致しますが、何卒宜しくお願い致します。

MET’S-SPEED(メッツスピード)

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