こんにちは、レッドポイントです。
左ハンドル、マニュアルシフトのベースグレードなアバルト595に
軽量フライホイールの組み付けをスタートしました。

幅広く様々なユーザー様や工場様にご用命いただいている
アバルトチューニングの定番アイテムです。
取り付け後、お客様の感性・五感を刺激することで有名な、イチオシ商品といえます。

まず、エンジン始動時のクランキング音が甲高くなり、それだけでアドレナリンが･･･というお声は多いです。
スロットルをリズミカルに開けても、エンジン側がしっかりと追従する。
これぞエンジンチューニングの醍醐味！

「甲高いクランキング音」これは他のパーツでは味わえない、メカニカルチューンのなせるワザ。
サーキットなどでヒストリックレーサーが高圧縮なエンジンをスタートさせる時の
音を聴いたことがありますか？　シビれますよ。
バッテリーが弱いのかな？　と一瞬思ってしまう重々しいクランキング。
ハイコンプエンジンならではです。そこに重なる機械的なキンキンとしたメカニカルノイズ。
そして突如として目覚める、荒々しいエキゾーストノート。
アイドリングはおぼつかず、排気圧力の高いハイカム特有のバラッバラッとした
不整脈なアイドリング。低回転では力なく、4000rpmを境に一気に吹け上がる
ピーキーな特性のエンジン。
オイルとガソリンの臭いを残して、ピットレーンから走り去るマシン。
こんな世界が大好きな私です。

そういう世界観を濃く味わうことは難しいですが、
アバルトに軽量フライホイールを組み付けることで、そんな世界の入り口を
味わうことが可能です。なんて楽しいアイテムなのでしょう。
自画自賛ですが、良いアイテムです。
　
　
そんな話をしている間に、ミッション降ろしが完了。
レリーズシリンダーを交換し、付着した汚れを洗浄します。

　
軽量フライホイールに、新しいクラッチを組み合わせて、
単体でのクラッチ作動確認を行います。

クラッチカバーを押し込み、プレートに隙間が生じ、
抵抗なくディスクが動くかを確認できれば、事前準備は完了です。
　

20Nm.のトルクと50度の角度で締め付けを行います。
到達トルク値は60Nm.前後となるはずです。

メカ好きでチューニング好きの方なら、迷わず装着していただきたい
軽量フライホイールのお話でした。