ルノー・メガーヌ4 R.S. アライメントとADAS調整
初回点検の後、作業でお預かりのルノー・メガーヌ4 R.S.。
走行距離は15000キロほどですが、タイヤの摩耗状況が気になります。
19インチの超扁平タイヤはアライメントで摩耗状況が大きく変わります。
各部の点検と併せて4輪アライメント調整を行わせていただきました。
リアの数値の左右差、リアトータルトー、スラストアングルの修正後、
フロントの数値を揃えます。フロントタイヤの摩耗状況は、
リアの左右差にあることが、アライメント数値で見て取れます。
アライメントを調整したことで車両中心線が変化したため、
ADAS(先進運転支援システム)装置の調整作業を行う必要があります。
リアのスラストアングルの狂いは車両の直進時に常に舵角を与えながらの走行となり、
ADASの機能に影響を及ぼします。ユーザー様に作業の段取りを了解いだだき、
フロントガラスのカメラ調整とフロントグリルのロサンジュマーク裏に装着された
レーダーの調整を行います。
カメラ調整はターゲットに向けて車両を正対させ行う静的調整『スタティックキャリブレーション』
レーダー調整は診断機を接続、指示に従いながら実走行する動的調整『ダイナミックキャリブレーション』となります。
動的調整は走行するルートを吟味して、ステアリングに舵角を与えず
直進走行のできる道路を使用します。充分な安全確認を行い、気を遣っての走行となります。
条件が整わないと調整作業が完了できず、なかなかに苦労する作業となりました。
診断機も常に最新車両に対応できるよう、アップデートしています。