ルノー・トゥインゴ3 PWMコンバーターとLEDヘッドライトへの換装
こんにちは、レッドポイントです。
最近ではヘッドライトの電源の制御にPWM(ハルス幅変調)制御を採用するクルマが増えました。
消費電力を節約するために、ハロゲンランプでアイドリングストップを備えるクルマは
まず間違いなくPWMであると考えても良さそうです。
PWM制御のクルマをHIDに換装すると正常点灯をしなくなるケースが多いです。
LEDコンバージョンの場合は、正常点灯はするものの、断続的にON/OFFを繰り返す
PWMの影響でヘッドライトの明るさが100%発揮できなくなります。
トゥインゴ3も例に漏れずPWM制御が介入しています。
オシロスコープで確認すると、14V〜0V付近で矩形波で上下しています。
調べる場合、検電器でもPWMを確認することはできます。
エンジン始動時にロービームの供給電源に検電器を当て、「ピー」という音で確認。
その後エンジンを始動し、数秒後に「ピー」音が断続的な音に変わり、
「ビー or ジー」という音色に聞こえます。これがPWM介入による通電状況の変化です。
PWMから直流電源に変更するためにはコンバーターを用いるのが得策です。
マイコン内蔵のリレー回路「SessA LED+」を結線し、直流電源に変換します。
SessA LED+は製品名に「LED」とありますが、HIDを点灯させることも可能です。
従来よりあったSessA HID+ よりも結線作業を簡略化しています。
(SessA HID+はエンジン回転信号も認識していましたが、LED+の場合は不要です)
車両側のロービーム配線の片側をトリガーとしてLED+回路へ入力します。
LED+からは2本の出力線が出ていますので、それを左右のヘッドライトの配線に結線します。
トリガー側でない方の配線は、車両側電源線にメスカプラーを作っておけば
簡単に元の回路に復帰することができます。
あとはリレーの電源として、バッテリープラスとアース線を接続すれば完了します。
コンバージョンを終えると、先ほどは上下に動いていた電源の波形が、
まっすぐな波形に変化します。
今回のLED化にはBREX製バルブを使用しました。
ヘッドライトに装着後の配光のバラツキを補正できるよう、
組付け後にバルブ角度を円周に回転調整することが可能です。
それにより照射・配光がキレイに揃います。
全ての作業を終え、LEDバルブの性能を発揮できる仕上がりとなりました。
デイライトの色味とLEDライトの色味がマッチし、違和感なくなることも魅力です。
何よりも明るさが際立つことが最大のメリットですね。