こんにちは、レッドポイントです。
115型アルファスパイダーのパワステホースを総交換しています。
1990年代のクルマですので、ホース関連に不安を感じるようになってきました。
特にパワステラインの油圧ホースは劣化するとオイル滲みが生じやすく、
高圧配管からの漏れが発生した場合は霧状になってエンジンルーム内に
飛び散る可能性があります。
パワーステアリングフルードは可燃性のため霧化した状態で高温部分に
飛び散ると発火するので特に注意が必要です。

今回は高圧およびデリバリー／リターンなどホースを全て交換するために試行錯誤しました。
高圧側は純正のスチール部分は再使用し、ラバーホースとカシメ部を新規作成します。
良い感じに仕上がりました。

　
取り付けを行い、角度に問題がないかなど確認します。

高圧部以外は耐油ホースを用いてそれぞれ組み替えます。
この時代のクルマは良い意味で純正品でなくともなんとかなることが多いです。
純正品なんてとっくの昔に生産終了ですからね。
気をつけなければいけないのは、ホース類の取り回しと干渉箇所に対する養生です。
基本設計が60年代のまま、最終期にはインジェクション化、エアコン、パワステ
といった近代化を伴う進化を遂げたクルマですから、色々無理な設計をしているのは確かです。
115スパイダーヴェローチェ、今となってはとても貴重なクルマとなりました。
良い状態を維持するには苦労を強いられる場面もありますが、
そこを乗り越えるのも楽しみのひとつです。