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ボルボ850のABS修理 部品供給終了で修理方法はオーバーホールのみ


こんにちは、Jスクエアです。
ボルボ850のABS警告灯点灯でご来店いただきました。
 


点灯していたランプはこちら。

 ・ABS・・・急ブレーキによってのタイヤのロックを防いでくれる装置
 ・TRACS(トラクションコントロール)

 

診断


通常はテスターを車両に接続して故障箇所を特定するのですが、
テスターを接続してもABSユニットにアクセスできませんでしたので
ABSユニットを取り外して、内部を直接に確認することにしました。
 

ABS取り外し〜修理


ボルボ850のABSユニットはエンジンルーム左側にあります。
コレを取り外して分解、基板の修理を行います。


ボルボ850のABS修理を承ることも少なくなってきました。
近年では1年に10件に満たないほどですね。



 

ABSユニットを直接診断


基板を収めたケースを超音波カッターで切り開きます。


経年劣化したコンデンサーを交換します。


修理に使用するのは耐熱温度が純正品より30%アップの高級品を使用、
これd耐久年数を延ばすことができます。


これはコンデンサー交換用の特殊形状のハンダゴテです。
コンデンサーは両端に+-の端子があり、この道具で同時に半田を熱して取り外します。
丸い円筒形の部分が電解コンデンサーという部品です。
この部品は熱する温度や時間を誤ると爆発する危険性がありますので
取り扱いには注意を要します。

基板のオーバーホールが完了したABSユニットを車両に取り付けて修理は完了です。
 

ボルボ850のABSユニットは部品供給終了


一世を風靡したボルボ850も気付けば30年近く昔のクルマです。
いわゆる「ネオクラシック」と呼ばれる名車となりました。

今回のお客様は「まだまだ大切に乗っていきたい」という想いで
弊社にABS修理をご依頼いただきました。
ディーラーさんでは部品の供給が終了してしまったそうで
今後はABS以外の面でも永く乗っていただけるように
サポートさせていただくこととなりました。

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