こんにちは、レッドポイントです。
プジョー 106 S16はお客様からのご用命で、ヒーターコアを交換します。
ダッシュボードを取り外し、ヒーターコアを確認すると、すでに水漏れが始まっていました。

漏れたクーラントの結晶化が進んでいます。

ヒーターボックスを取り外して、コアの組み替えを行うには、
エンジンルームからつながるヒーターホース2本を取り外す必要があります。
ヒーターコアの劣化が進んでいる場合、ホースを抜くために力を掛けると、
ご覧のようにポッキリと折損します。

今回、106のヒーターコア交換を行っていて、シリンダーガスケットの吹き抜け
の兆候があるのではと感じました。
クーラントの変色（青→紫）が見られること、あまりにも明らかな結晶化があること、
そして樹脂部品の異様なまでの劣化の進行。これら3つの事例は、ヘッドガスケットが抜けていて、
クーラントラインとつながっている場合に起こりやすい事象です。
クーラントがエンジンの圧縮ガスに晒されると化学反応的に色が変わったり、
高温に晒されることで結晶化が進んだりするのです。

作業完了後にエンジンを始動するとエグゾーストエンドより、
そこそこ強めなオイルの焼ける香りが漂っていました。
シリンダーヘッドのオーバーホールの時期も近いかも知れませんね。