こんにちは、レッドポイントです。
12か月点検でお預かりしたルノー・メガーヌ2 R.S.は
「直進性に不安を感じる」という原因を確認中です。
動画ではダイヤルゲージをブレーキローターに当て、
ローターに両手で左右方向に力を掛けて遊びの量を測定しています。

ゲージの針が大きく動いているのが確認できますね。
これがタイロッドに生じているガタの度合いです。
左右共にほぼ同量のガタが生じていました。
ラックブーツを外し、内部の様子を確認。

　
ルノーの部品設定は親切で、タイロッドのリペアパーツが供給されています。
交換の際に必要となるブーツやその他細かな部品もセットされています。
こういう消耗品の供給の有無は、メーカーによって様々な見解があるようです。

　
組み替えを行ったタイロッドは、無負荷状態で固定角度を維持しており節度感が高いです。
交換前のタイロッドはクタンとした状態でした。

　
タイロッドをはじめとし、サスペンションとステアリング系統に生じるガタにより、
路面や運転状況によりドライバーの意思とは異なる向きにタイヤが動きます。
そのため、ハンドルをしっかり握っていてもまっすぐ走らないといった現象につながります。
余計な遊びのない、確実なステアリングフィールを維持するためにも
適切な判断でクルマを点検・整備する必要がありますね。