こんにちは、RS-UNOの星野です。
ルノー・カングーは、以前の点検でご指摘させていただいた
ブレーキローターとパッドを交換させていただきました。

併せてスタッドレスタイヤへのタイヤ交換も承りました。

お客様ご指定のタイヤはフィンランドのノキアン社の
ウインタータイヤ『ハッカペリッタ』。
じわじわと知られてきましたが、まだ日本ではマイナーなブランドです。
お客様は一度履いてトリコになり、サマータイヤもノキアンです。
私はノキアンタイヤで日本の雪道を走ったことはないので良否はお伝えできませんが
当たりが柔らかくて走行音も小さく、好印象です。
ハイドロシトロエンに履かせてみたいですね。

ところが、タイヤ交換が完了したカングーをタイヤショップに引き取りに行くと
なんとエンジンがかかりません。クランキングするが、エンジンは目覚めず。トホホ…

まずはクルマを動かさねば。その場でチェックを行います。

スパークプラグの火が飛んでいません。
いつもよくあるパターンのようです。

このエンジンは、ピックアップセンサー本体か配線かってくらいに
よくある不具合です。

ピックアップセンサーを取り外すと、配線がご覧の通り
テーピングが剥がれて、内部の線がほぼむき出しになっています。
原因は青線で囲んだところ、配線の被覆が剥がれ落ちてショートしています。
過去にピックアップセンサー交換歴有りで、配線を修理した痕跡があります。

破損している配線を修理して、絶縁テープでテーピング、さらにコルゲートチューブを
配線に巻いて熱対策も行います。
そして簡単に交換できる場所ではないので、ピックアップセンサーも
新しい物に交換しました。

ピックアップセンサーはエンジンとミッションの合わせ目に取りつけてあり、
このようにネジ止めされています。
これがないとエンジンはかかりません〜
　
　

エアコンの不調もあり、ブロアファンの温冷切り替えができないという
不具合も併せて確認しました。

エアコンパネルの真ん中のダイヤルが温度の調整ダイヤルですが、
内部はワイヤーで切り替えを行っています。
ワイヤーが付くレバーの樹脂が割れて、ワイヤーが外れていました。

とりあえず応急処置として、パネルの外にワイヤーを引っ張り出して、
押したり引いたり手動で切り替えられるようにしました。