こんにちは、アーリングのりょうすけです。
今回もマジでわからなくて、マジで苦戦し苦悶し苦悩した1台。

「いきなりブレーキが抜けてペダルが奥まで入る」って一報を受けて
レッカーで運ばれてきた、悲しげなVWゴルフ1。

基本的にゴルフ1のブレーキトラブルは走行距離にもよりますが、だいたい決まっています。
最初に疑うのはリアドラムのホイールシリンダーからの漏れ。
続いてフロントキャリパーからの漏れをチェック。それから各部の漏れがないかを診つつ、
マスターシリンダーの滲みとマスターバックの気密漏れっていう
定番か所を確認しつつ故障部分を特定していきます。

…が！　ペダルが奥に入るだけという症状から、これはマスターシリンダーか
マスターバックだなと絞り込みました。

とはいえ、いまさらゴルフ1右ハンドル用のマスターバックなど手に入りませんので
ウチにある使えそうな他車種用を流用することに。

マスターシリンダーも多少滲みがあり、あ〜原因コレかと…
ブレーキフルードが裏に漏れてマスターバックの気密を保つ
ゴムパーツが傷んだと判断したワタクシ。

それらを交換して、ブレーキを踏む。
何度も…何度も…が、踏み心地が全然スカスカなまま！
変な汗がとまらない（笑

えっ、なぜ？
ここはまぁひとまず一服して気を落ち着けます。
とにかく冷静に何が起こっているのかを把握し直します。

あらためてブレーキを踏むと、その度に後ろの席の方からチャポンチャポンと音が…
雨漏りでもしてるの？ と後席をのぞき込んだら…

後席足元に黄色い水たまりが！
この黄色い水、触るとヌルヌルする…
ブレーキフルードじゃね？　なんで室内に？
そしてブレーキ配管を探る作業が始まります。

ブレーキ配管をたぐっていくと、室内に入っていることに初めて気づく！
’76-’79年のゴルフ1初期はどうやら室内に一度ブレーキの配管が入って
リアのブレーキラインにつながっているようです。
初めて知ったこの事実に思わず凍り付くワタクシ…

つづく