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ブレーキすっぽ抜けのゴルフ1 コラードのブレーキ配管移植で復活!

こんにちは、アーリングのりょうすけです。
ブレーキがすっぽ抜けてしまったVWゴルフ1。
原因を探っていくと、なんと後席足元がブレーキフルードびたしに…
ブレーキ配管が室内を通っているゴルフ1初期型ならではのトラブルでした!
ちなみに後期型の配管はすべて車外を通っています。

当然ながら部品も出るはずはなく、
ここで諦めたらマジで廃車するしかない!

長年乗ってきた愛車を事故でもないトラブルで降りなきゃいけないかもという事態。
諦めるわけにはイカン! しかしどうするか? と思ったとき、
ふと目に入ってきたのが…


工場の隅っこで部品取りになっていた、いらないコラード!
コイツが何か役に立つはず…


とりあえずコラードからすべてのブレーキ配管を取り外す。
3mはあるんじゃないかという長さを抜き取ります。


さて、コラードから取り外したブレーキ配管を移植するために
ゴルフ1の方の配管の取り回しを確認していきます。
とりあえずコラードの配管を車外から後期型風に手曲げで這わせて
マスターシリンダーまで持って行けばなんとかなるっしょ!
という軽いノリで作業をスタート(笑


しかし、右後ろの配管は燃料ポンプを外さないと継ぎ目が見えないので
燃料ポンプをずらしたら…燃料パイプが切れちゃった!
でも今はそんなのどーでもイイ! クルマを捨てるかという瀬戸際なので
そんなの後回しで作業を進めます。


コラードの配管をなんとなーく這わせて、手曲げでフィッティングさせていきます。
とりあえず後ろの接続部からなんとなく合わせればと思い、リアから攻めていく。


なんとか前の方まで上手い具合に配管が来たので、
問題は前側をどう避けて取り回すか…


あ、もうコレ穴開けるしかねえべって、
何のためらいもなくロアアーム付け根をドリルで貫通。

ミスったらガソリンパイプもぶっ壊すんですが、
鋼のメンタルで一発で位置出しして、いきなり穴開けるワタクシ。
この方法しかないと、自分に言い聞かせて作業します。


ここから通して…


エンジンルーム後ろで中継の分配器に接続します。
クルマのブレーキ系統は右前×左後と左前×右後と2系統がクロス配管になっているので、
今後もし左側の配管が壊れたときに対応できるよう
分配器で1系統を確保しておきます。


最後に燃料パイプを新品にして、すべての作業が完了!
2日がかりの作業でしたが、復活できてなによりです。

今回のケースもですが、いつも部品がない部分を作りながら、
今後壊れたときのためを考えて作業しています。

ワタクシが引退し、このクルマの修理を引き継いだ誰か後任者が
少しでもわかりやすいように修理しておくのが、
このクルマが永遠に走り続けるためには大事なことですね。

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