V6シトロエンのエンジンマウント 寿命は10万キロ以下 早めの交換を
こんにちは、RS-UNOの星野です。
今回はシトロエンのV6エンジン搭載車のエンジンマウントのお話です。
エンジンマウントはどのクルマにも必ず付いています。
基本的には3か所、右・左・下側からエンジンを支えています。
また、支えるだけではなく、エンジンの振動が車体に伝わることを
抑える役目も果たしています。
構造としては金属でできた枠にゴムのブッシュが圧入してあります。
右側のマウントはこの隙間に付いています。
上の写真はシトロエン C6のエンジンマウントで、
交換時期を迎えたものです。
この部品は10万キロ走るまでに必ず1回は交換します。
街乗りメインのクルマでは、もっと早くに交換時期が来ます。
いつ交換すれば良いかはユーザー様ではなかなか判断し辛いので、
定期点検で整備士の方から交換時期を指摘されたら、素直に換えておきましょう。
エンジンマウントは、ぱっと見て傷んでいるかどうかわかりにくいところに付いています。
しかし外してみるとご覧のように、とっくのとうに交換時期を過ぎています。
写真上のマウントはトルクロッドで、前後の動きを規制するものですが、
割れてしまってまったく役割を果たしていませんでした。
写真中はメインのマウントですのでエンジンの重量が直に掛かり、
潰れてヒビ割れています。
写真下はメインマウントをひっくり返したところです。
マウントゴムの中にはオイルが封入されていて、振動を吸収する構造です。
しかし、無数のひび割れが入り、オイルが漏れ出しています。
マウントは交換すれば違いがはっきりとわかります。
できれば早めに交換することをお勧めします。
特にトルクロッドはブッシュの耐久性が低く、2年ほどでヒビ割れが始まります。
このマウントはブッシュが切れると走り始めに「ゴゴゴゴウ」と
はっきり異音が出て、加速をためらうぐらいの違和感があります。
こうなる前に交換しましょう。
そして最後は下側のマウントです。
エンジンは加速時に後ろに倒れ、ブレーキを踏むと前に倒れようとします。
このマウントはエンジンの前後の動きを規制しています。
写真を見ると、ブッシュが割れて半分なくなっています。
こうなるとスナッチ(前後に動く症状)が大きく、
加速からアクセルを戻すだけで、ガックンとエンジンが動き、
非常に違和感を感じます。
ディーラーでは下側のマウント交換は、通常ではアルミブロックごとの交換になり、
出費も大きくなりますが、UNOではブッシュのみを入れ替え安価に抑えることが可能です。
特にしたのマウントが潰れると、上のトルクロッドの寿命が短くなります。
マウント類は早めに交換することをお勧めします。
RS-UNO(有限会社アールエスウーノ)