ポルシェ996GT2 ブレーキ整備作業
メッツスピードの鞍貫です。
本日はポルシェ996GT2のブレーキ整備の作業を進めています。
この車両、現オーナー様が購入されたときは定番の鉄ディスク仕様に交換されていました。
勿論、一般公道でのブレーキ性能、交換時の部品供給、部品価格、走行ステージによって使用パッドがチョイス出来るなどコスパが良いので当社でもお勧めの流用部品整備です。
が、しかし。
オリジナルに拘って車両維持されているオーナー様には納得のいかない手法だったらしく今回PCCB(ポルシェ・セラミック・コンポジット・ブレーキ)に戻したいとのお話。
正直、PCCB→鉄ディスク仕様は何台も交換しましたが、逆パターンは初!テンション上がり気味で作業開始です。
先ずセラミックディスクローターは取り扱いが超シビア!値段も高額!ワンミス命取りです。笑
上記を踏まえ、テンション少々下がり気味で冷静に作業開始します。
カーボンとセラミックを超高温で焼き上げたイメージのディスクローターなのですが、一点集中の衝撃にとても弱いらしく簡単にクラックやカケになってしまう・・・らしい。
新品ローター、新品パッドの初期馴染みに時間が掛かる・・・らしい。
ある程度の熱が掛からないと制動力が発揮できない・・・らしい。
パッドはセラミックディスク専用品を使用。
ブレーキローターが超長持ちする・・・らしい。(最近はこの文言がポルシェのHPから消えたらしいですが・・・。)
らしい、は初トライなものですみません。聞いた話や調べた事書いときます。
作業開始してまず驚いたのが歴然とした重量の違い。
車はバネ下重量減らすと運動性能が向上すると昔本で読みましたが、これはその言葉を具現化する部品です。
メカニックのテンションちょい上がりでしたので、イマイチ信用できませんが鉄ディスクが10tトラックだとするとフルカーボンの10tトラック位の重さしかない!とか。
ん?わかりにくい。
恐らく重量が半分位?にはなっているはず。
調べてみるとそんなに軽くはなっていないようですが、4輪で15キロ程度の軽量化にはなっているそう。
人間15キロ減らすのは相当苦労するだろうし、車両バランスを崩さないように4つ角均等に減らせるんだから素晴らしい!
しかもバネ下で!
作業完了後のテストランで驚いたのですが、バネ下重量は本当に変わりますね。
クラッチミートで車がコロコロ転がります!!ステアも軽いしクイック!
はじめて軽量アルミホイールに交換し感動した若かりし日を思い出しました。
オーナー様も是非この違いを体感、感動してもらいたいですね!
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