こんにちは、Jスクエアの永井です。
ディーラー様から2006年式ジャガー XKRのABS修理をご依頼いただきました。
　
　

診断機ではこのような故障コードが表示されました。
　・C0020-1C ABSポンプモーターコントロール
これはABSユニットのモーター部分の故障を意味します。
このケースでは弊社で修理が可能です。
　
　

ジャガー XKRのABSユニットは左側の
フロントフェンダー内にありますので
まずはタイヤを取り外します。

続いてフェンダーライナーを取り外すと
ABSユニットが露出します。

この部分は手が入らないほど狭いため、
ABSユニット単体では取り外しができません。
ですので周辺のブレーキ配管ごと取り外していきます。

ブレーキ配管のジョイントを取り外し、
左前キャリパーに向かっているブレーキパイプなど
全部で5本のブレーキ配管を取り外す必要があります。

ようやく外れたABSユニット。
ここから配管を取り外し、ようやくユニット単体になりました。
コレを修理していきます。
　
　

モーターコイルの回転数を調べると規定値より低くなっていたため
コイル、ブラシ共に交換します。

制御基板も古くなったコンデンサーとトランジスターを交換します。
これにより、ABSユニットの寿命もさらに長持ちします。

ABSのモーターと基板修理が完了、車両に取り付けます。
仕上げはブレーキ圧送機を使用して配管内からのエア抜きを行います。

ブレーキマスターシリンダーのサブタンクに機材を接続して
ABS内部のエアを完全に抜き取ります。

以上で作業は完了。不具合も解消しました。
　
　

今回のように正規ディーラー様からの修理依頼が近ごろでは増えています。

ディーラー様でのABS修理は、ユニットごとの交換が通常の方法となりますが、
今回のように2000年代のモデルではABSユニットの供給が終了していて
通常の対応が不可能となってしまいます。

しかし修理を希望されるお客様のご要望にお応えしたいとのことで
ディーラー様からJスクエアへ直接の修理依頼をいただくことが増えてきました。

メーカーおよびインポーター等のご担当者様
ABSの修理をご希望のお客様がいらっしゃいましたら
ぜひJスクエアの永井までご相談ください。