1速に入れたつもりがリバースに! VW シロッコ1のシフトレバーのウレタンブッシュ破損
こんにちは、アーリングのりょうすけです。
新旧のフォルクスワーゲン・シロッコが並ぶレアな一瞬もある弊社ですが
今回は初代シロッコの修理のお話です。
シフトレバーの根元の部分のウレタン製ブッシュが粉砕して消滅!
コレはシフターを車体下側から見たところ。
VWのマニュアル車は通常のHパターンの1速の左に
リバースのあるシフトパターンになっています。
バックする際は入れ違い防止のため、
ノブを押し下げてRにギアを入れるのですが、その部分をコントロールする
フックがウレタンでできていて、マフラーの熱や経年劣化で砕けます!
そのため、1速に入れようとしているのに、レバーのフックが壊れているため
いきなりRにギアが入るという悲劇が起こります。
ちなみにこれはウチの在庫の中古パーツなんですが
ゴルフ1とシロッコ1ではシフトレバーの角度が違うので使えません。
そして、このウレタンブッシュだけ外そうとしても
必ず砕けるので再使用は不可能です。
ということで、ナイものは作る!
実際にはウレタン部はシフトノブを動かすときに、
擦れて金属音がするのを防ぐために
付いているという面もあるのですが
コイツは丸ごとポイッ! しちゃって、
その分の厚みを鉄板と溶接で形づくります
盛り付けた溶接の肉を整形して完成!
これでちゃんとストッパーに引っ掛かり、
いきなりRギアに入ることはもうないでしょう(笑
フックの部分はウレタンをかぶせてあるだけなので
まぁ、欠けますねコレ(笑
ウレタンだった部分を鉄板と厚盛り溶接で作ったので、
シフターのエンド部の重量が上がり、
その結果シフトが入りやすくなるというメリットも!
しかも恐らくは永遠に壊れないし(笑
手間は掛かってしまいましたが、最高の仕上げで
お客さんに返すことができました。
R-ing.TCR(アーリング)
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