こんにちは、Jスクエアのフロント広田です。
いつも愛車のご相談をいただいているT様。
今回は少し前から走行中に「カタカタ、グニュグニュ」と
変な音がしていて、それがだんだん大きくなってきたので
走行に支障はないか心配とのことでした。
　
　

走行テスト〜点検

まずはお預かりしたクルマで実際に走行してみて異音の確認を行います。
その結果、たしかにイヤな感じの音が出ていることが確認できました。

音の出どころから、どうもセンターデフなどの駆動系が怪しいかも？
だとしたら高額修理になってしまうな〜と思いながら、
リフトで下まわりを確認しました。

近年のクルマは空力や燃費などを意識してか、下まわりがカバーで被われ
フラットな形状になっていますが、このX3も前まわりに3分割のアンダーカバー
が取り付けられていました。

このアンダーカバーを外さないと下まわりの状態が見えないので、取り外します。

しかし、ここであれっと思わされることが。
アンダーカバーはビスで固定されているのですが、
3つの内の真ん中のカバーを留めるビスが4本、抜け落ちる寸前でした。

まさか、コレが原因？
アンダーカバーを外して足まわりや駆動系の不具合を診ましたが問題なし。
そこで、アンダーカバーを付けずに走ってみました。

すると異音が出なかったことから、原因はアンダーカバー取り付けビスの緩みと判断しました。

T様にそのことをご報告すると、昨年他の工場で車検整備を行ったとのこと。
思えば下まわりの違和感は車検直後からだったということでした。

おそらくはその際の整備作業でアンダーカバーを脱着した際に
ビスの締め付け不足があったのだと予想されます。

今回の件は「弊社のミスではなくて良かった」ではなく、
誰もが起こしうる重大事故につながるヒューマンエラーであると捉え、
Jスクエアでもスタッフ全員がお客様の命をお預かりしていることを再認識し、
安全に関する意思の徹底を図る機会となりました。