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部品供給終了のいすゞ・ウィザードABS修理 米ケルシーヘイズ製ABSの基板修理


こんにちは、Jスクエアの永井です
いすゞ・ウィザードにお乗りの神奈川のT様より
ABS修理を承りました

ディーラーさんで診断したものの、部品の供給が終了しているので
修理できないということで、Jスクエアにご相談いただきました
 
 

診断

まずは点灯している警告灯を確認します


▲ABS、サイドブレーキの警告灯が点いています

続いて具体的な故障箇所を特定するため
テスターを接続しての診断です


▲C0265 ABSリレー回路アースへの短絡または断線
入力されていた故障コードから
ABSユニットの基板に問題あることがわかりました
 
 

ABSユニットの取り外し


ウィザードのABSユニットはエンジンルーム内の運転席前あたりにあります


画像の黒い部品がABSユニットです
ブレーキ配管を取り外すことなく、ユニット単体での取り外しが可能です


ボルト4本とカプラー2つを外すとユニットが外れました
 
 

基板の点検と修理

取り外したABSユニットを分解して、基板を目視で点検したところ
ハンダの割れが確認できました


ハンダを全て再実装すると同時にツェナーダイオードの不具合も確認します
画像の矢印で指した部分がツェナーダイオードです
 
電気の流れを方向を変えて検査します


針が動いていない=電流が流れていない
 


針が右に振れている=電流が流れている

以上のように片方は流れて、もう一方は流れていないのが正常です
今回は正常に働いていることが確認できました
 
 

アメ車に多いケルシーヘイズ製ABSユニット


欧州車ではアーテやボッシュ製のABSユニットが搭載されていますが
アメリカ車などではケルシーヘイズ製がよく使われています
いすゞは当時、GM系列だったため、このような部品が使われているのでしょう

以前にケルシーヘイズの修理した際に、後日ABS警告灯が再点灯するケースがあり
その時の原因が、ツェナーダイオードの不具合でした。
この一件があってから、消耗部品ということでツェナーダイオードも
交換するようになりました

これらの基板修理によって警告灯も消え
ABSも正常に動作するようになりました

T様は一度ディーラーさんで「修理できない」と言われていたこともあり
基板の修理が可能なことをお伝えすると、とても喜んでいただけました

「修理できなければ、廃車も覚悟していたよ」
とおっしゃっていましたので、お役に立てて本当に良かったです

T様、この度は本当にありがとうございました
絶版車・旧車のABSランプ点灯の際は
Jスクエアまでお気軽にご相談ください

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