UCF21型トヨタ・セルシオの鈑金修理 手は掛かるも完成!
羽鳥鈑金塗装工業所のハトリです
フロントに大きなダメージを負ってしまったUCF21型トヨタ・セルシオ
ご覧の通り、「え〜、直すの?」と思われるのが正直なところではないでしょうか
でも、クルマを見るにつけ「大切に乗られてきた」感がビシビシ伝わってきます
こうなったらやるしかない、と作業を承りました
たしかにひどい状態ですが、部品さえあればなんてことはない修理なのですが…
その肝心の部品が「生産終了」。基本的には今後新品の供給は期待できません
数年前には芸能人の方のニッサン・シーマをメーカーがレストア! なんてやってましたが
あれはまぁ、特別ですよね〜
ということで、我が社ではトヨタ車の「えすでーじーず」ということで
セルシオの修理を進めていきます
鈑金作業を同時進行で、電気関係の故障も診断・修理を進めていきます
今回の事故で電気関係の不安か所は
・ウインドウウォッシャータンクのモーターがつぶれ、配線も破損
・エアサスペンションのリレーまわりが破壊され、エアサスが動かない
で、部品を調べるも…
ことごとく「生産終了」の返答
唯一、ウォッシャータンクだけ、出てきました
しかし、ウォッシャーモーターは生産中止…困りましたね〜
とにかく、タンクは最後の1個を確保
事故の衝撃で破損してしまったヒューズも交換
モーターは汎用品や他車種のものを探して、使えるか使えないか?
微妙にサイズとか違ってたりするのよ〜 無理に付けると漏れたりするし…
電気まわりはそんな感じで…
ボディの方は
修正するのにはサブフレーム的なボディをカットするしかなく
じゃんじゃんフレーム修正機で引き出します
部品がないので限度はありますが時間の許す限り追い込んでいきます
曲がりが直ってくると、中古の外装部品が取り付けられるので
付けて全体のバランスを見ては修正し…を繰り返してカタチにしていきます
1つ1つ、1か所1か所直しながら寸法をとり…
いいんじゃね?
これぞ我が社の仕事の真骨頂ともいえますね
自分で直しながら「良き、良き…」と感動すら覚えます
グニャっと曲がった顔が治っていく様は、自分で修理していても感動してしまう
これだからこの仕事はやめられない
このあたりの作業が一番気持ちが盛り上がるところですね
そして塗装へ
ボンネットはグリーンの中古部品なので表裏ともにパールホワイトに
フロントフェンダーはガンメタリックなので、これも同様に
エンジンルームも可能な限り修復していきます
このあたりも予算と時間のせめぎ合いで歯がゆいところです…
塗装が完了しました!
部品を組みつけていき…
ようやくカタチになりました
(写真はボンネットが完全に閉まっていませんが、バッチリチリも合ってます)
こちらのセルシオが入庫したときこの場所に置いてあったので、
完成した姿を見たご近所の方が
「コレってここに置いてあった、お辞儀してたセルシオなの?」
と… クルマ好きな方は見てますね〜
「そう! もう部品がなくってね〜」
「だよね〜」
なんて世間話に花も咲き…
完成! となりました
無事に業者さんからお客様へ納車となったようで…よかったです
旧いクルマを維持していくのも大変な時代になってきましたね…
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