スペシャルショップ

ホンダ CB1000スーパーフォアのタンク鈑金塗装 「ついでに…」の補修にお客様大喜び!

羽鳥鈑金塗装工業所のハトリです
 
「バイクのタンクを塗装して欲しい」というご依頼をいただきました
 
バイクの外装パーツの鈑金塗装についてのお問い合わせやお見積もりのご依頼は
とてもよくいただくのですが、実際にはその9割が見積もりで終わってしまいます……
 
それというのも、バイクの外装塗装というのは、塗装の塗り分けがあったり、
メーカーやモデル名のデカールが貼ってあったり、またデカール部分に凹みがあり
それを鈑金できない場合などが多く、バイクのガソリンタンクを鈑金して塗装すると
新品部品を購入するよりも高額となってしまうケースが多いのです
 
なので問い合わせがあっても「う〜ん、6万円からですね」と概算をお伝えすると
「じゃあ、新品買った方がイイね」と言われ、それで終わります。
(実際、新品タンクはそんな値段では買えないんですがね……)
 
今回のお問い合わせでは、お客様のバイクのガソリンタンクはすでに生産終了で
もう新品タンクは手に入らないとのことでした
 
わたし「では、現物を一度見させていただいて……」
とお伝えして、お客様が来店されました



お客様のバイクは90年代のホンダの名車、CB1000スーパーフォア “BIG-1”
 
聞けば「ほぼ新車から乗っていて、今までこんな大きなキズを付けたことがないのでショックで……」
「新品部品も探したが生産中止。中古も程度の良いものがなく……」

とお客様の心のキズも大きい模様……


さすが当時のホンダのフラッグシップバイク、タンクの塗装はキャンディ塗装の
ワインレッドとパールホワイトの組みあわせと非常に手間が掛かった塗装が施されており、
凹みの具合よりもむしろこの色を作り出すことができるか?が肝心……


塗装担当者に見せて「できるか? できないか?」判断することに
「やってみる?」ということで、タンク単体をお持ち込みいただき、お預かりすることに
予算的にはワインレッド部の凹みとキズが直れば、多少の色の違いなどは問題ない
 
ということで、HONDAマーク下のボコボコを修理して塗装
HONDAデカールはもう部品が出ないのでそれを壊さないように作業
白い部分にキズが伸びないようにワインレッドの部分だけで処理をするという内容で
修理させていただくお話になりました
 
 


ということで、ワインレッド部の修理のみという制限の中、作業を開始します
色も何とかなりそうです
 
 


イイんじゃないでしょうか
 
作業を進めていると、塗装を担当している弟から
「HONDAのHの上のキズどうする? タッチアップしてあるところは
凹みは直らなくてもキズは直った方がお客さんは嬉しいよね?
バイクを跨いで乗ったときに常に目に入っちゃうキズだし……」
と提案


わたし「お客さんは『ここはいいです』と言ってたけど、それはHONDAのデカールが
ダメになっちゃうからという意味合いだろうし、塗装で直るなら喜んでくれるよ」

「じゃあ、いい塩梅でやっておくよ」
わたし「ちゃんとワカってるお客さんだから大丈夫! やってみて」
と勝手に作業を進める
 
このHONDAのマーク、ゴールドみたいな色に黒のグラデーションが掛かっているような
何ともいえない色。さらにその周りを黒で縁取りしてあるという……
いわゆるステッカーだからいいけど、塗装じゃとても面倒くさいレベルの作業です



「こんなもんでどうだろう?」
わたし「コレは喜ぶでしょお客さん」
「デカールがダメになっちゃうから、凹みやキズ取りは最低限だけどね」
わたし「いやいや、まさかここまで直るとはお客さんも思ってないよ」


塗装途中なので、まだ肌感は良くありませんが
ここまで直ればお客様も喜んでくれるはず……
と、気付けば凹み部分の修理ではなく、このH部分のキズ補修に
修理のメインが移っていたり……
 
 


そして完成して、お客様にお引き渡し
 
タンクと再会したお客様に
「凹みはパテで直して、ワインレッドの部分だけの修理なので制限はありますが
ついでにデカールのHの周りの部分のキズも直しておきました」

とご確認いただくと、お客様は開口一番「嬉しい! ここまでやっていただいて
涙が出そうです!」
と大変感動していただきました

わたし「こちらも恐縮です。担当者を呼んできたいところですが、あいにく手が離せず……
伝えておきますので、外装が付きましたら、また遊びに来てください」

お客様「とにかく嬉しいです! 凹みの修理だけだと思ってただけに
この何年も気になっていたけど、もう直らないだろうと思ってたキズまでキレイになって!」

 
と、大変に喜んでいただいた、CB1000スーパーフォアのタンクの鈑金塗装修理
ちなみに今回の修理は6万6000円にて承らせていただきました
(「完璧」にという修理ですと10万円〜になります)
 
 
とにもかくにも、お客様にお喜びいただけなくては、どうにもなりませんので
これほどまでに感動していただいて、こちらとしても嬉しい限りです
 
これからの真夏にはビッグバイク向けではありませんが、
その前にでもキレイになったタンクで、ツーリングをお楽しみください
この度は弊社のご利用、ありがとうございました

羽鳥鈑金塗装工業所

神奈川県横浜市都筑区川向町922-20
TEL : 0120-471-980(フリーダイヤル)/ 045-471-9800
営業時間:9:00〜21:00 定休日:日曜日(ただし連絡いただければ受付対応は可能)
http://www.hatori.co.jp/ E-mail : [email protected]