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初代アウディ TTのABS修理 他店でスピードセンサー交換後も警告消えず Ate Mk20基板修理


こんにちは、Jスクエアの永井です
 
神奈川県のY様が初代アウディ TTのABS警告灯の点灯で来店されました


ご来店のタイミングでは故障ランプは点いていませんでした
点灯・消灯を繰り返しているようです
 
 

ご来店までの経緯


・TTを中古車でご購入
 ↓
・購入店で整備
 ↓
・ABSのランプが点灯
 ↓
・診断
 ↓
・スピードセンサー不具合と判明
 ↓
・スピードセンサーを交換したものの、ABSランプ消えず

 
「もうお手上げ」とのことで、弊社を見つけてご相談いただきました
 
 

診断


あらためて弊社で診断したところ……
 

・00283 左フロントスピードセンサー故障

 
やはりスピードセンサーの故障コードが残っていました
修理工場でスピードセンサーは交換済みとのことでしたので
後はABSユニットの内部基板の不具合である可能性が出てきました
 
ABSユニット故障の初期症状では、警告ランプが点いたり消えたりします
「ABSランプが点いていないと修理できませんよね?」とご質問いただきますが
ABSランプが点いたり消えたりしている場合でも、診断機で故障コードを読み取ることで
お見積もりや修理は可能です。お持ち込み時に消灯していても大丈夫です
 
 

ABSユニット取り外し


アウディ TTのABSユニットは車両の左側にあります
ボディに傷が入らないようにフェンダーカバーを取り付けて
ユニットを取り外す作業に入ります
 


エアフィルターケースを取り外し、ABSユニットへアクセスしやすくします
 


こちらが取り外したTTのABSユニット
黒い樹脂製ケースの中にある基板を修理します
 
 

修理


ABSユニットを油圧ポンプ部と基板部分に分解します
 


基板の入っている樹脂製ケースはカバーが溶着されているため
超音波カッターで接着部を切って蓋を開けます
 


初代アウディ TTに使用されているABSユニットはAte製のMk20
拡大鏡で基板表面を確認しながら修理していきます
 
今回、スピードセンサーとABSポンプの回路が断線していたので、修正します


現状では正常に作動していた電解コンデンサーですが、
20年以上経過していて、そろそろ寿命を迎える頃です
今後を考え、予防的にこちらも交換しておきます


交換用のコンデンサーは1つずつ個別包装されています


トランジスタも消耗部品ですので、こちらも合わせて交換します
 


修理の完了したABSユニットを車体に取り付けして
最後にAte製の圧送装置で配管内のエア抜きを行い、作業は完了です
 
Ate Mk20は20年ほど前のクルマに多く採用されていましたが、
今や修理のご依頼も少なくなってまいりました
 
20年前というと、ちょうど私が基板修理を始めた頃
そのため、今回は久々の修理依頼にとても懐かしい気分になりました
(当時はクルマ1台が入る程度のスペースで1人でやっていました)
 
Y様も「まだまだ乗り続けたい」とのことでしたので
他にもお役に立てることがありましたら、ぜひご相談ください
今後ともよろしくお願いいたします
この度は修理のご依頼、ありがとうございました!

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