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カーポートで20年不動のランチア・デルタ・ジアッラ復活への道 長期乗らないクルマはガソリンを抜いて!


ストリートライフの吉野です
 
先日に1年半がかりで十数年眠っていたランチア・デルタを目覚めさせたところですが
間髪置かず、今度はなんと20年モノの復活作業が待っております
 
当時新車でエボルツィオーネ2 ジアッラを購入されたオーナー様でしたが
20年前からご自宅のカーポートの下で乗らないまま保管されていたそうです
 
そして、この度ご子息が受け継いで復活させたいとのことで
カーポートの下から引っ張り出して弊社工場まで運んでまいりました


カーポートの屋根があったとはいえ、半分屋外のような環境で20年
ジアッラ(黄色)のボディはすっかりツヤも退け
下まわりは湿気の影響でかなりサビてしまっています
 


ブレーキもローターとパッドとキャリパーが固着を通り越して一体化していて
さらにはハブも固着してまったく回らず、救出時には一苦労しました
 
 


まぁ、入庫時の状態の差こそあれ、基本的に眠っていたデルタを起こす作業は
我々にとっては「いつも通り」のコト


ガソリンタンクを降ろして燃料ポンプを引っ張り出すと
案の定、金属製の部品はみんなサビて朽ちてしまっています
ポンプを吊っているステーもほぼ消滅寸前ですね
 
この部品実はかなり重要で、絶妙なしなりがキモ
だからサビないようにゴツい部材で作ると具合が良くありません
最適な板厚としなりのある部材から切り出してステーを再生します
 
この燃料ポンプ、ずっと乗っていても放置していても、いずれにせよ
ダメになるのですが、ここまでヒドい状態になってしまった原因は
ガソリンタンクを満タン状態でクルマを保管していたことにあります
 
「クルマの保管時、ガソリンは満タンか抜いておくのか?」
という疑問に対する答えがまさにコレでして、
「ガソリンはカラで!」が正解になります


それが証拠にガソリンタンク内部には変質したガソリンが
ヘドロのように堆積してしまい、燃料ラインも詰まらせてしまいます
 
ということで、ポンプは部品を交換して再生し
タンクや燃料ラインは洗浄を行います


これだけでもかなりの手数と時間がかかってしまいますが
そんなのはまだ序の口。
このジアッラが再び走ることができるようになるには
この後1年近くは、地道な作業が続きます

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